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2018/05/14

フェンダー初のBluetooth イヤフォンPureSonic Wireless Earbuds を貰ったのでレビュー


国内でも販売が始まった、フェンダー初のBluetooth イヤフォンPureSonic Wireless Earbuds。

この製品の国内プロモーションを担当するチャープ・ミーティング様から、本ブログで紹介すれば無料、いわゆるダータで実機をくれるというお話を頂き、ホイホイ乗っかって書いたのがこの記事です。

長所はもちろん短所も書いてOK とのことだったので、手持ちのヘッドフォンなどと比較しつつ、ざっくばらんにレビューしたいと思います。



フェンダーが米国のイヤフォンメーカーAurisonics を買収し、イヤフォン / IEM 業界に参入したのが2016年。

その後は有線接続の製品のみを販売してきましたが、今年に入り同社初のBluetooth イヤフォンPureSonic Wireless シリーズを発売しました。

ラインナップは6mm のダイナミックドライバーを備え、aptX に対応するPureSonic Wireless と、より大型の9.25mm ドライバーと、aptX に加えてAAC にも対応する上位機種PureSonic Premium Wireless の2種類。

両モデルともにノイズキャンセリング機能つきのマイクや、IPX4 相当の防水機能も備えます。充電時間は約2時間、連続動作時間は約6時間。

今回頂いたのはPremium の付かない無印の方です。実勢価格は税込1万円前後。上位のPremium は、今年7月に税別1万5000円前後で発売予定です。


それでは実機を見てゆきましょう。まずはパッケージの中身から。

プラスチック製ケースの中には、イヤフォンのほかに収納ケース、イヤーチップ2種類、クリーニングブラシ、充電用USB ケーブル、説明書、オンラインギターレッスンFender Play(国内では未提供)の広告が入っています。

イヤーチップの内訳は、透明でシリコンのような手触りのSureSeal が4サイズ、スポンジ系のフォームが3サイズです。


続いては音質をチェック。手持ちのAudio Technica ATH-M50x、Apple 純正イヤフォン(古いインイヤー型)、9W NW-STUDIO と比較しました。

再生端末はHuawei Nova とAmazon Kindle Fire HD 10(2017)。いずれもaptX には非対応です。

音源はAmazon Music & Video、Google Play Music に保存したCD からのリッピングファイル(AAC 256k)、そしてYouTube 動画。

PureSonic シリーズのコンセプトにのっとり、日常使いを意識しています。

なおここで告白しておきますが、手持ちのラインナップを見てお察しの通り、筆者はカナル型が大の苦手です。

というのも人生で初めてカナル型を使った時に、イヤーチップの素材が合わなかったのか、耳の中が盛大にかぶれて大変な目にあったからです。

またBluetooth イヤホンについても、巷に出回り始めた頃に試した際、接続がすぐに切れたり音質も好みではなかったりと、あまり良い印象はありませんでした。

つまり今回頂いたPureSonic は、カナル型のBluetooth イヤホンという、筆者の苦手要素が満載の製品というわけです。

そのため期待は一切していなかったのですが、実際に使ってみると、良い意味で驚かされました。

まず一聴して気付いたのが豊かな低域です。カナル型という形状もあってか、低域の迫力はM50x 以上に感じます。

一方で高域はかなり控えめ。ギターアンプで例えると、ローをフル10にしつつプレゼンスをゼロにしたようなイメージです。

これは再生端末がaptX に対応していれば、また違った結果になるかもしれません。

またチップによる音質の変化も大きめです。低域が膨らむフォームに対し、SureSeal は低域を引き締めつつ高域も伸びます。

ちなみに筆者は、フォームとSureSeal ともに最小サイズでギリギリ収まるという感じでした。



数日に渡り、音楽やドラマ、映画、アニメなど様々なソースで使った感想としては、音楽制作のようなシリアスなリスニングには向かないものの、気軽に楽しく大迫力で聴きたい場合にはぴったりな製品だと思います。

手持ちのものと比べると、総合的に最も気に入っているのはATH-M50x ですが、楽しさという点ではPureSonic も良い勝負です。

またワイヤレスというのは想像以上に楽でした。これまで持ち歩き用にはNW-Studio を使っていましたが、今後はPureSonic がメインになると思います。

ではワイヤレスイヤフォンとして、PureSonic に1万円の価値はあるか?と聞かれると、分からないというのが正直なところです。

というのも上で述べた通り、筆者にはワイヤレスイヤフォンはおろか、カナル型の経験すらほぼありません。

またここ最近ワイヤレスイヤフォン市場は盛り上がりをみせており、多くのメーカーが様々な製品を販売しています。

価格も数千円から数万円と幅広く、デザイン面ではApple AirPods のような完全ワイヤレス型も増殖中です。

そのためワイヤレスイヤフォンに興味が湧いた場合は、購入前に家電量販店などで色々な製品を試聴し、自分なりの基準を作ることをおすすめします。

参考リンク
完実電気 - Fender PureSonic Wireless Earbuds
Chirp-MTG, LLC
サウンドハウス - FENDER / カナル型イヤホン 一覧

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