ハートキーが新製品Bass Attack 2 を発表しました。初代Bass Attack を元に大きく進化を遂げた、ベース用プリアンプ/オーバードライブ/DI ペダルです。
(初代Bass Attack)
Bass Attack 2は伝統的なハートキーのプリアンプ回路とオーバードライブ回路、そしてダイレクトボックス機能をひとつの筐体に収めたベース用ペダル。
初代からの大きな変更点としては、まずEQ をバイパス可能になったことが挙げられます。初代はペダルをオフにしてもEQ は効いたままでしたが、2代目はオフにすると完全にバイパスされるようになりました。
一方でコントロールにおいては、新たにShape 用のAmount ノブを搭載したことが大きな進化です。
Shape はハートキーのアンプにも搭載されている中域のフィルター機能。初代は選択した周波数帯域を-20dB カットするのみでしたが、2代目はAmount ノブで+15dB から-25dB のブースト&カットが可能になりました。
Shape の周波数帯域はFreq ノブで設定します。左に回しきると200Hz、右に回しきると800Hz です。
その他のEQ はTreble が20kHz、Bass が30Hz に割り当てられており、ともにブーストとカットが可能。時計の12時位置でフラットです。Tone は高域の反応を調節します。
また初代ではHarmonics という名前だった歪み機能は、名前をOverdrive へ改めるとともに単体でオンオフ可能になりました。
同時にゲイン幅も広くなり、「真空管風の軽いクランチからグランジ風のファズ」(by Hartke) までカバーします。
残る2つのMix ノブとLevel ノブは、前者がエフェクト音とドライ音の混ぜ具合を、後者が最終的な音量をそれぞれ調節します。
ミニスイッチはContour が固定の中域カットEQ のオンオフ。DI 用のIN/OUT スイッチは、IN にするとパラレル出力と同じエフェクトなしのサウンドを出力し、OUT にするとメイン出力と同じエフェクトが掛かったサウンドを出力します。
端子類は本体右側面に入力、パラレル出力、電源を、左側面にメイン出力とXLR のDI 出力を配置。
電源は単3乾電池2本、9V DC パワーサプライ(別売)、48V ファンタム電源に対応。ファンタム駆動時はGround/Lift スイッチをGround に合わせます。
なお製品画像では電源端子がセンタープラスと示されていますが、マニュアルにはセンターマイナスと書かれています。画像が間違っていることを願いたいところです。
Hartke Bass Attack 2は米国で149.99ドル。発売時期は未発表。判明次第お伝えします。
初代ベースアタックの弱点をしっかり潰してきた2代目は、手頃な価格のプリアンプ/DI を求める多くのベーシストにとって魅力的な1台と言えそうです。
2017年4月23日追記:国内販売が始まりました。実勢価格は税込1万9000円前後。
また電源端子はセンターマイナスで確定しました。公式サイトの製品画像も修正されたので、本記事の画像も変更しました。
ソース: Hartke - Bass Attack 2
参考: Hartke - Bass Attack
サウンドハウス - ベース用DI / プリアンプ一覧
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