エディが初期の頃に使用していたピックアップについて、少々興味深い話があるのでご紹介します。
本記事のトップ画像は、米Guitar Player 誌の1979年10月号に掲載されたSeymour Duncan の広告です。
この広告内のThe Duncan Custom の後ろに、Van Halen という文字が並んでいます。
つまり型番でいうところのSH-5 / TB-5 は、エディのシグネチャーモデルとして売られていたようです。が、この話には続きがあります。
上の画像は左がGP 誌の1979年10月号、右が同年の12月号に掲載されたダンカンの広告ですが、12月号のCustom のところからはヴァン・ヘイレンという文字が消えています。
その理由は、エディいわく「ダンカンから君の名前を使ってもいいかと聞かれたから断った。なのに奴は勝手に使いやがったからキレたんだ。そうしたらようやく使うのをやめたよ」とのことです。
ダンカンは78 Model (旧称Evenly Voiced Harmonics)というピックアップも販売していますが、こちらがアルニコ2マグネットと低出力なコイルの組み合わせなのに対し、Custom はセラミックマグネットと高出力なコイルの組み合わせという、まったく異なる特性を備えています。
さらにエディは米Mighty Mite 社のDiMarzio Super Distortion のコピー品(製造したのは当時OEM を請け負っていたセイモアダンカン)や、後に「シャークギター」となるアイバニーズのデストロイヤーに載っていたIbanez Super 70(日伸音波 = マクソン製)を使っていたことでも知られます。
いったいどのピックアップを選ぶべきなのか悩ましいところですが、機材オタク的にはピックアップの異なるギターを複数所有する理由ができたと喜ぶべきかもしれません(?)
なお個人的に、アイバニーズにはSuper 58 とSuper 70 を当時の製法のまま復刻して欲しいと思っています。
前者はジョン・スコフィールドやパット・メセニー、後者はエディが愛用していたPU ということで、世界的に需要はあると思うのですが、星野楽器のみなさんいかがでしょうか?
参考リンク
Metropoulos Forum - Mighty Mite and Seymour Duncan
Seymour Duncan - Duncan Custom / 78 Model
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