フェンダーの弦といえば、1965年に買収したスクワイアに端を発する歴史の長い商品です。
またスクワイアは今でこそフェンダーの廉価ブランドという位置づけですが、元々は1890年創業の、ヴァイオリンなどの弦を製造する独立した会社でした。
しかしフェンダーが弦の自社生産を終了し、ダダリオのOEM へ切り替えたことで、その歴史に終止符が打たれます。
フェンダーがダダリオへの委託を始めたのは2010年頃。それまでフェンダーの弦はメキシコの自社工場で製造していましたが、委託以降はパッケージへMade in USA と書かれるようになりました。
また同時期に海外のギターフォーラムでは、フェンダーの元シニアヴァイスプレジデントRitchie Fliegler 氏が、ダダリオへの委託を認める投稿をしています。
フェンダー弦のボールエンドが太さに応じて色分けされるようになったのも、おそらくはダダリオへの委託がきっかけです。
なお色使いはダダリオとフェンダーで異なり、フェンダーはギターの塗装を元にしています。
またこれは筆者の推測ですが、フェンダー傘下のEVH の弦も、ボールエンドの色使いからダダリオが製造している可能性が高そうです。
ソース: TDPRI - Fender strings question (アカウント名vcode がリッチー氏)
参考: D'Addario - EXL110
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