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2015/03/21

山野楽器がフェンダーとの代理店契約解除を正式発表。神田商会はフェンダージャパン製品を販売終了


1か月ほど前から噂されていた、フェンダーと山野楽器の代理店契約終了が正式に発表されました。1963年から50年以上にわたって続いた関係に幕が下ります。

同時に山野楽器が運営するフェンダーとスクワイアの日本向けサイトも終了し、今後はフェンダー直営の日本支社となるフェンダーミュージック株式会社が国内におけるビジネスを担当します。



また神田商会もFender Japan* ブランドの製品を3月31日をもって販売終了し、公式サイトも同時に閉鎖すると発表しています。

(元々フェンダー・ジャパンは、フェンダー、山野楽器、神田商会の3社が共同で設立した会社でした。山野と神田はともにフェンダーへ出資していたことから、山野が本家フェンダー製品の代理店を務め、神田がフェンダージャパン製品を販売する、という住み分けをしていたのかもしれません)

これまでフェンダー、正確にはFMIC (Fender Musical Instrument Corporation) 傘下ブランドの製品は山野楽器と神田商会の2社が輸入・販売してきましたが、今後はフェンダーミュージック株式会社経由で各楽器店へ卸され、販売されることになります。

FMIC のブランドにはFender のほかSquier、Jackson、Charvel、EVH、Gretsch、Groove Tubes などがあります。

FMIC の代理店であるとともに大口出資者でもある山野と神田が離れるということは、楽器業界にとって大きなニュースです。

なお米Fender 公式サイトの求人ページによると、FMCJ の日本オフィスは東京都内に、物流センターは千葉県市川市にそれぞれ設置されるようです。


4月1日追記:山野楽器が運営していた国内向けの旧フェンダーサイトが、3月20日の閉鎖後に運営を再開し、最終的に3月31日まで閲覧可能な状態が続いていました。

また本日4月1日に旧サイトへアクセスすると、本記事のトップ画像とは異なる文章が表示されます。


FMIC と山野楽器の間で引き継ぎタイミングがうまく調整できなかったのかもしれませんが、50年以上に渡る関係の終わり方としては綺麗とは言いがたく、ここ最近の両社の関係がうまく行っていなかったことを匂わせる混乱ぶりと言えそうです。

追記2:神田商会がJackson やCharvel 製品の価格を2015年4月1日から改定すると発表しています。Fender 以外のFMIC ブランドの代理店業務は継続するのかもしれません。

ソース: 山野楽器 / 神田商会
参考: フェンダーミュージック株式会社公式サイト (2015/3/21 時点で存在せず)
Fender - 日本国内での求人

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