ギターアンプ用スピーカーメーカー紹介の第2回をお届けします。初回は米国Eminence をモデルごとに解説しましたが、今回はブリティッシュサウンドの代名詞と言える英国Celestion を採り上げます。
はじめにCelestion の歴史を簡単にまとめると、創業は1924年。当初は英国ロンドン近郊のHampton Wick で蓄音機やラジオ用スピーカーを製造していました。
その後1950年代に入ると、世界初のエレキギターアンプ用スピーカーCelestion Blue を開発。Blue を搭載したVOX AC30 はビートルズに使用され、エレキギターサウンドを定義付けたと言われています。
さらに1962年には、英国のギターアンプメーカーMarshall が、初のオリジナルモデルJTM45 にCelestion スピーカーを採用。その後は現在に至るまで両社の関係は深く、Marshall アンプの多くがCelestion 製品を搭載しています。
今回はセレッションのギター用スピーカーのうち、人気と思われる4シリーズから12インチモデルを解説します。説明文はセレッション公式サイトの抄訳で、「*」の部分は筆者のコメントです。
はじめは歴史的名機とされるモデルを現代の技術で再現するHeritage (遺産)シリーズ。全モデルが英国で製造されます。
G12M:1960年代に開発されたGreenback ことオリジナルのG12M は、世界初のセラミックマグネット搭載ギターアンプ用スピーカーです。M (ミディアム) サイズのマグネットによる、スムーズで温かいサウンドとヴォーカルのようなミッドレンジが特徴。
仕様はサイズが12インチ。許容入力20W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに96db。セラミックマグネット。
*ヴィンテージマーシャルとGreenback の組み合わせはロックギターの原点。エディー・ヴァン・ヘイレンは長年Greenback を愛用しており、後述のEVH モデルはこのモデルの色違いです。
仕様は12インチ30W。周波数帯域は55が55-5000Hz、75が75-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに100db。セラミックマグネット。
*見た目はG12M と似ていますが、大型のマグネット(緑色のカバーで覆われている部分)を搭載し、許容入力が増えるとともに能率も向上しています。
(左がM サイズ、右がH サイズマグネット)
G12-65 Heritage:1970年代後半に、当時最新の技術と素材を使用して生まれた高許容入力モデル。速いアタックとタイトな低域で、80年代初期のハードロックギタリストに愛用されました。
正確にチューニングされた中域と、パリっとして明瞭なトップエンドが、抜けの良いアグレッシブなクランチサウンドに貢献。中域の温かみと繊細さは、シングルノートに重みと深みを与えます。
仕様は12インチ65W、80-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに97db。セラミックマグネット。英国製。
*1970年代後半から80年台のMarshall 1960 キャビネットが標準搭載していたモデル。ロベン・フォードが愛用していることでも知られます。
続いてアーティストコラボのSignature シリーズ。
G12 EVH:エドワード・ヴァン・ヘイレンのキャリアを通じて、20W のGreenback はステージとスタジオの両方で、サウンドにおいて重要な役割を担っています。
仕様は12インチ20W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに96db。セラミックマグネット。英国製。
*セレッションが自ら説明している通り、Heritage Series G12M のデザイン違いです。EVH 5150III 412キャビが搭載しています。
彼はセレッションのヴィンテージトーンに、よりハードなエッジとモダンなサウンドを組み合わせた新しいスタイルのスピーカーを求めていました。
サウンド的には1960年代後半のモデルを元に、より広いヘッドルームと、モダンなセレッションスピーカーが備えるアグレッシブさや中域の特徴を加えています。
その結果、リードサウンドに合う温かみのあるヴィンテージサウンドと、パンチの効いた抜けの良いリズムトーンを併せ持つ、理想的なバランスの製品になりました。
仕様は12インチ50W。周波数帯域75-5000Hz。インピーダンスは8オームのみ。能率97db。セラミックマグネット。中国製。
*グリーンバックを元に許容入力を増やしたモデル。ジョージ・リンチのスタイルやスピーカーの見た目からメタル専用なイメージですが、基本のサウンドはヴィンテージ系です。製品名はLynch 用のGreenback という意味と思われます。
続いてはClassic シリーズ。手頃な価格のモデルが多く、採用するアンプメーカーも多いセレッションの主力と言えるラインです。当初はすべて英国生産でしたが、2000年代に入る頃から一部を除いて中国生産になっています。
G12M Greenback:ワイドなミッドレンジのアタックと控えめなトップエンドを備え、パンチの効いたコードサウンドと、耳障りな高域のない焼けつくようなリードトーンを放ちます。
仕様は12インチ25W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに98db。セラミックマグネット。中国製。
*オリジナルGreenback を元に許容入力と能率を向上したモデル。Heritage G12M の廉価版とも言えます。
G12H-30 Anniversary:強力かつアグレッシブなローエンドと、パワフルなローミッド、攻撃的なアッパーミッド、アイス・クールなトップエンドを備え、あらゆる環境で抜けの良いサウンドを提供。
ソフトなサウンドのアンプを引き締め、ステージレベルの音量のコードワークでも埋もれず、ソロにはハードなエッジを与えます。G12H とCelestion Blue / Gold の組み合わせは、ブティックアンプメーカーの定番です。
仕様は12インチ30W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに100db。セラミックマグネット。中国製。
*デザインは異なりますがオリジナルG12H の再生産モデルです。つまりは廉価版のHeritage G12H (75) とも言えます。
Vintage 30:1986年、「ホット・ロッド仕様」のアンプを使う新世代のハードロックギタリスト達が現れました。彼らの要望に応えるため、我々はより大きなパワーとドライブサウンドに対応するモダンなスピーカーの開発を始めました。
アルニコに近い特性の「H」マグネットと、当時最新の素材を使用した新しいコーンとボイスコイルを組み合わせることで、Vintage 30 は非常に繊細かつ複雑な倍音と、温かいローエンド、リッチでヴォーカルのようなミッドレンジ、そして美しく繊細なトップエンドを備えます。
仕様は12インチ60W。周波数帯域70-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに100db。セラミックマグネット。中国製。
*マーシャルやメサブギー、ボグナーなど多くのアンプメーカーが採用する、現代の定番と言えるスピーカー。モデル名とは逆にモダンなハイゲインアンプと組み合わされることが多いようです。
G12T-75:ハイゲインアンプでの使用に合わせるため、G12T-75 はタイトにコントロールされたローエンドとアグレッシブなミッドレンジ、ソフトなトップエンドを備え、甘いドライブサウンドとアグレッシブなアッパーハーモニクスを放ちます。
仕様は12インチ75W。周波数帯域70-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに97db。セラミックマグネット。中国製。
*現行のMarshall 1960 キャビネットが標準搭載するスピーカー。またBogner Ubercab はG12T-75 とVintage 30 を2個ずつ搭載しています。
G12K-100:Celestion の誇るモンスター・オブ・ロックことG12K-100 は、最重量級のG12 マグネットをフルに生かし、巨大な許容入力と、幅広い周波数帯域に渡る素晴らしい明瞭さを備えます。
重量感のあるローエンドと岩のように硬いミッドレンジ、控えめなトップエンドにより、モダンハイゲインアンプに必要な迫力とキメの細かいサウンドを放ちます。
仕様は12インチ100W。周波数帯域80-5500Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに99db。セラミックマグネット。中国製。
*モダンなハイゲインメタルではVintage 30 と並び定番のモデル。Orange の4発キャビのハイパワー版PPC412HP やDiezel が採用しています。
Classic Lead:1970年代後半に開発されたClassic Lead は、ボイスコイルにファイバーグラスを採用し、80W の許容入力とユニークでダイナミックなサウンドを放ちます。
タイトにコントロールされたローエンド、強力なハイベースとローエンドのパンチ、アグレッシブなミッドレンジのアタック、パワフルかつコントロールされたトップエンドを備え、リードギタリストに強く支持されています。
仕様は12インチ80W。周波数帯域80-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに99db。セラミックマグネット。中国製。
*メサブギーの90W 版Black Shadow はこのモデルがベースといわれています。
G12M-65 Creamback:G12M Greenback は、Celestion のセラミックマグネットギタースピーカーにおいて、おそらく定番と言える存在です。
1960年代に誕生し、ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジといった、大音量でアグレッシブなスタイルのブルース・ロックギタリストたちに使われてきました。
G12M-65 Creamback は、G12M ならではのウッディなヴィンテージサウンドと、近年の高出力アンプに対応できるだけの許容入力を兼備。高許容入力化によって、うなるようなローエンドや、温かくヴォーカルのようなミッドレンジ、ザクっとしたアッパーミッド、甘く洗練されたハイを放ちます。
仕様は12インチ65W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに97db。セラミックマグネット。英国製。
*2012年発売。許容入力を増やしたグリーンバック。
G12H-75 Creamback:1960年代後半、G12M を修理する際に「H」(Heavy) マグネットを載せたことで誕生したG12H は、許容入力が増えるとともに、引き締まった低音とより明瞭なトップエンドを獲得しました。
我々はこの件を元に、G12M-65 Creamback に「H」マグネットを搭載することで、G12H のサウンドと高い許容入力を両立するG12H-75 Creamback を生み出しました。
G12H-75 は、G12M-65よりもタイトなローエンドと、パンチの効いたよりダイナミックなハイエンドを備えます。「H」マグネットはフォーカスとボディ、うなりをCreamback のトーンにもたらします。
単音を太くし、明瞭でヴォーカルのようなキャラクターを備えるのでリードギターに最適です。また412キャビネットに載せると巨大なサウンドを放ちます。
仕様は12インチ75W。周波数帯域70-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに100db。セラミックマグネット。英国製。
*2013年発売。許容入力を増やしたG12H。
驚異的に軽量かつ大音量で、タイトなローエンド、クリアでパワフルなミッドレンジ、パリっとしてブライトなトップエンドを備えます。非常に速いアタックと追随性によって、速弾きを得意とするハイゲイン・ロッカーやクリーンなカントリーギタリストに最適です。
仕様は12インチ60W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに98db。ネオジムマグネット。中国製。
*アルニコ/セラミックマグネットよりも大幅に磁力の強いネオジムマグネットを採用し、重さ約1.7kg と超軽量なスピーカー。一般的なセラミックマグネットスピーカーの重さは3.5kg から4.5kg ほどです。
最後はギターアンプ用スピーカーの原点と言えるAlnico シリーズ。すべて英国製です。
Celestion Blue:このクラシックなギタースピーカーは、ラジオ用スピーカーを元に、エレキギター用アンプのために手を加えて誕生しました。
オリジナルのG12 T530 スピーカーにはいくつかのカラーバリエーションがありますが、ギタートーンの歴史に記されている通り、VOX AC30 アンプが標準搭載していたのはブルーです。
ブルーはクイーンのブライアン・メイのサウンドで知られる湿り気のあるアタック、温かいロー、メロウなアッパーミッド、そして輝くベルのようなトップエンドを備えます。適切なアンプと組み合わせてプッシュすると、リッチな繊細さと美しく音楽的なコンプレッションを放ちます。世界中のトーン探求者によれば、Blue は「完璧なギタースピーカー」の基準になっているとのことです。
仕様は12インチ15W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに100db。アルニコマグネット。
*ギターアンプ用スピーカーの始祖。Celestion の言う「適切なアンプ」とは、オリジナルBlue が搭載されたVOX AC30 のような、パワー管にEL84 を採用するクラスAアンプを指すと思われます。
Celestion Gold:Celestion Gold は、ハイパワーに対応するアルニコスピーカーとして、「よく鳴らしこんだ」オリジナルBlue サウンドを再現。丸みを帯びた高域と、柔軟になったコーンがもたらす鳴りという、長年使用されたBlue の特徴を箱から出した瞬間から備えます。
また新たに追加された温かく複雑なミッドレンジや、クラシックなアルニコならではのレイドバックしたアタック、丸みを帯びたローエンド、輝くベルのようなハイにより、巨大なリズムヴォイスと、飽和感のあるヴォーカルのようなリードトーンを放ちます。
Gold は素晴らしい表現力と生々しさを備え、ギタリストに驚異的なダイナミックコントロールの幅を与えます。
仕様は12インチ50W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに100db。アルニコマグネット。
*高許容入力化したBlue。ハイパワーアンプでアルニコスピーカーを使いたい場合に。
以上、Celestion の定番4シリーズから12インチモデルをご紹介しました。国内ではサウンドハウスが正規代理店として販売しています。
ソース:Celestion
サウンド的には1960年代後半のモデルを元に、より広いヘッドルームと、モダンなセレッションスピーカーが備えるアグレッシブさや中域の特徴を加えています。
その結果、リードサウンドに合う温かみのあるヴィンテージサウンドと、パンチの効いた抜けの良いリズムトーンを併せ持つ、理想的なバランスの製品になりました。
仕様は12インチ50W。周波数帯域75-5000Hz。インピーダンスは8オームのみ。能率97db。セラミックマグネット。中国製。
*グリーンバックを元に許容入力を増やしたモデル。ジョージ・リンチのスタイルやスピーカーの見た目からメタル専用なイメージですが、基本のサウンドはヴィンテージ系です。製品名はLynch 用のGreenback という意味と思われます。
続いてはClassic シリーズ。手頃な価格のモデルが多く、採用するアンプメーカーも多いセレッションの主力と言えるラインです。当初はすべて英国生産でしたが、2000年代に入る頃から一部を除いて中国生産になっています。
仕様は12インチ25W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに98db。セラミックマグネット。中国製。
*オリジナルGreenback を元に許容入力と能率を向上したモデル。Heritage G12M の廉価版とも言えます。
ソフトなサウンドのアンプを引き締め、ステージレベルの音量のコードワークでも埋もれず、ソロにはハードなエッジを与えます。G12H とCelestion Blue / Gold の組み合わせは、ブティックアンプメーカーの定番です。
仕様は12インチ30W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに100db。セラミックマグネット。中国製。
*デザインは異なりますがオリジナルG12H の再生産モデルです。つまりは廉価版のHeritage G12H (75) とも言えます。
アルニコに近い特性の「H」マグネットと、当時最新の素材を使用した新しいコーンとボイスコイルを組み合わせることで、Vintage 30 は非常に繊細かつ複雑な倍音と、温かいローエンド、リッチでヴォーカルのようなミッドレンジ、そして美しく繊細なトップエンドを備えます。
仕様は12インチ60W。周波数帯域70-5000Hz。能率は8オーム/15オームモデルともに100db。セラミックマグネット。中国製。
*マーシャルやメサブギー、ボグナーなど多くのアンプメーカーが採用する、現代の定番と言えるスピーカー。モデル名とは逆にモダンなハイゲインアンプと組み合わされることが多いようです。
仕様は12インチ75W。周波数帯域70-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに97db。セラミックマグネット。中国製。
*現行のMarshall 1960 キャビネットが標準搭載するスピーカー。またBogner Ubercab はG12T-75 とVintage 30 を2個ずつ搭載しています。
重量感のあるローエンドと岩のように硬いミッドレンジ、控えめなトップエンドにより、モダンハイゲインアンプに必要な迫力とキメの細かいサウンドを放ちます。
仕様は12インチ100W。周波数帯域80-5500Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに99db。セラミックマグネット。中国製。
*モダンなハイゲインメタルではVintage 30 と並び定番のモデル。Orange の4発キャビのハイパワー版PPC412HP やDiezel が採用しています。
タイトにコントロールされたローエンド、強力なハイベースとローエンドのパンチ、アグレッシブなミッドレンジのアタック、パワフルかつコントロールされたトップエンドを備え、リードギタリストに強く支持されています。
仕様は12インチ80W。周波数帯域80-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに99db。セラミックマグネット。中国製。
*メサブギーの90W 版Black Shadow はこのモデルがベースといわれています。
1960年代に誕生し、ジミ・ヘンドリックスやエリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジといった、大音量でアグレッシブなスタイルのブルース・ロックギタリストたちに使われてきました。
G12M-65 Creamback は、G12M ならではのウッディなヴィンテージサウンドと、近年の高出力アンプに対応できるだけの許容入力を兼備。高許容入力化によって、うなるようなローエンドや、温かくヴォーカルのようなミッドレンジ、ザクっとしたアッパーミッド、甘く洗練されたハイを放ちます。
仕様は12インチ65W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに97db。セラミックマグネット。英国製。
*2012年発売。許容入力を増やしたグリーンバック。
我々はこの件を元に、G12M-65 Creamback に「H」マグネットを搭載することで、G12H のサウンドと高い許容入力を両立するG12H-75 Creamback を生み出しました。
G12H-75 は、G12M-65よりもタイトなローエンドと、パンチの効いたよりダイナミックなハイエンドを備えます。「H」マグネットはフォーカスとボディ、うなりをCreamback のトーンにもたらします。
単音を太くし、明瞭でヴォーカルのようなキャラクターを備えるのでリードギターに最適です。また412キャビネットに載せると巨大なサウンドを放ちます。
仕様は12インチ75W。周波数帯域70-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに100db。セラミックマグネット。英国製。
*2013年発売。許容入力を増やしたG12H。
G12 Century Vintage:ネオジムマグネット搭載のG12 Century Vintage を開発する際、我々はヴィンテージヴァイブを備えるモダンなスピーカーを目指しました。その結果は素晴らしいサウンドの分離感とヴィンテージキャラクターのユニークなブレンドでした。
驚異的に軽量かつ大音量で、タイトなローエンド、クリアでパワフルなミッドレンジ、パリっとしてブライトなトップエンドを備えます。非常に速いアタックと追随性によって、速弾きを得意とするハイゲイン・ロッカーやクリーンなカントリーギタリストに最適です。
仕様は12インチ60W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに98db。ネオジムマグネット。中国製。
*アルニコ/セラミックマグネットよりも大幅に磁力の強いネオジムマグネットを採用し、重さ約1.7kg と超軽量なスピーカー。一般的なセラミックマグネットスピーカーの重さは3.5kg から4.5kg ほどです。
最後はギターアンプ用スピーカーの原点と言えるAlnico シリーズ。すべて英国製です。
オリジナルのG12 T530 スピーカーにはいくつかのカラーバリエーションがありますが、ギタートーンの歴史に記されている通り、VOX AC30 アンプが標準搭載していたのはブルーです。
ブルーはクイーンのブライアン・メイのサウンドで知られる湿り気のあるアタック、温かいロー、メロウなアッパーミッド、そして輝くベルのようなトップエンドを備えます。適切なアンプと組み合わせてプッシュすると、リッチな繊細さと美しく音楽的なコンプレッションを放ちます。世界中のトーン探求者によれば、Blue は「完璧なギタースピーカー」の基準になっているとのことです。
仕様は12インチ15W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに100db。アルニコマグネット。
*ギターアンプ用スピーカーの始祖。Celestion の言う「適切なアンプ」とは、オリジナルBlue が搭載されたVOX AC30 のような、パワー管にEL84 を採用するクラスAアンプを指すと思われます。
また新たに追加された温かく複雑なミッドレンジや、クラシックなアルニコならではのレイドバックしたアタック、丸みを帯びたローエンド、輝くベルのようなハイにより、巨大なリズムヴォイスと、飽和感のあるヴォーカルのようなリードトーンを放ちます。
Gold は素晴らしい表現力と生々しさを備え、ギタリストに驚異的なダイナミックコントロールの幅を与えます。
仕様は12インチ50W。周波数帯域75-5000Hz。能率は8オーム/16オームモデルともに100db。アルニコマグネット。
*高許容入力化したBlue。ハイパワーアンプでアルニコスピーカーを使いたい場合に。
以上、Celestion の定番4シリーズから12インチモデルをご紹介しました。国内ではサウンドハウスが正規代理店として販売しています。
ソース:Celestion
0 件のコメント:
コメントを投稿