2015/12/01
Fender Bassbreaker シリーズ発表、ヴィンテージフェンダーサウンドに英国風味を加えたフルチューブギターアンプ (追記)
Fender がエレキギター用フルチューブアンプの新製品Bassbreaker を発表しました。ヴィンテージ・フェンダーサウンドを基本に英国風味を加えた、新しいアンプシリーズです。
ラインナップはアンプが7モデルにキャビネットが2モデル。出力の低い順に見てゆくと、まずは7W のBassbreaker 007。
プリ管に12AX7 を2本、パワー管にEL84 を1本備えるシングルエンドのクラスA アンプです。
チャンネルは1つで、コントロールはGain、Bass、Middle、Treble、Master の各ツマミとTreble Boost ボタン。
背面には8オームのスピーカー出力、ライン出力、トレブルブースト用のフットスイッチ端子を備えます。リバーブなどのエフェクトやエフェクトループは非搭載です。
定価はヘッドが399.99ドル、Celestion Ten 30 搭載の10インチ1発コンボが449.99ドルです。
追記:国内定価はヘッドが6万5000円、コンボが7万1000円。
続いては15W 出力のBassbreaker 15。真空管は12AX7 x 3、EL84 x 2。ヘッドとコンボを用意します。
コントロールはGain、Bass、Middle、Treble、Master、Reverb に加えて、ゲイン量を3種類から選ぶStructure と、高域を強調するBright スイッチ。チャンネルは1つです。
背面には4/8/16オーム切り替え可能なスピーカー出力端子のほか、シリーズで唯一エフェクトループとキャビネットエミュレーションつきXLR 端子を搭載。スピーカーから音を出さずに録音することも可能です。
定価はヘッドが599.99ドル、Celestion V-Type を1つ搭載する12インチコンボが649.99ドルです。
追記:国内定価はヘッドが9万4000円、コンボが10万7000円。
Bassbreaker 18/30 は、2本の12AX7 と4本のEL84 を採用する2チャンネルアンプ。
チャンネル1はブラックフェイスのDeluxe Reverb を、2はブラウンフェイスのDeluxe アンプを元にした回路を搭載します。
なお18/30という名前は、出力を18W と30W に可変できるという意味ではなく、チャンネル1が4本のパワー管をすべて使う30W 固定で、チャンネル2が2本のみ使う18W 固定ということを意味します。
これはチャンネル1では4本のパワー管で余裕のあるブラックフェイス・クリーンを鳴らし、チャンネル2では2本に減らすことでパワー管をプッシュしたブラウンフェイス・ドライブを得やすくすることが狙いです。
コントロールはチャンネル1がVolume、Bass、Middle、Treble。チャンネル2がVolume とTone。各チャンネルは付属のフットスイッチで切り替えます。
本体背面にはライン出力、スピーカー出力(4/8/16オーム切替)、フットスイッチ端子を配置。リバーブやエフェクトループは非搭載です。
ラインナップはCelestion V-Type を2つ搭載するコンボのみ。定価は849.99ドルです。
追記:国内定価は14万円。
最後のアンプは45W 出力のフラッグシップモデルBassbreaker 45。1959年製ツイードベースマンを元に、パワー管に2本のEL34 を採用した、フェンダー版プレキシマーシャルとも言えるアンプです。
チャンネルは1つ。コントロールはVolume Normal、Volume Bright、Output、Bass、Middle、Treble、Presence。Output ツマミでは出力を1W から45W まで無断階に調節できます。
入力端子はNormal、Bright、Both の3種類。Both ではNormal とBright を組み合わせたチャンネルジャンピングサウンドが得られます。
背面には2つのスピーカー出力端子を搭載。インピーダンスは4/8/16オームから選べます。エフェクトループやリバーブは非搭載です。
定価はヘッドが899.99ドル、Celestion V-Type x 2 のコンボが999.99ドル。
追記:国内定価はヘッドが14万8000円、コンボが16万5000円。
キャビネットは12インチ1発のBB-112 と12インチ2発のBB-212 の2種類。ともにスピーカーにはCelestion V-Type を採用します。
許容入力とインピーダンスは112が70W/8オーム、212が140W/16オーム。
定価は112が249.99ドル、212が349.99ドルです。
追記:国内定価は112が4万2000円、212が5万9000円。
Fender Bassbreaker シリーズは公式には2016年発売予定。ですが海外の一部の楽器店には7W モデルのみ入荷しているようで、YouTube には動画もアップされています。
なおフェンダーは2001年頃に、同じBassbreaker という名前のアンプを発売しています。この初代ベースブレイカーは、59' Bassman の4つの10インチスピーカーを2つの12インチスピーカーに変更したバリエーションモデルの1つでした。
それに対し今回の新Bassbreaker は、スピーカーのみの変更にとどまった初代から一歩進んでより深く手を加えることで、まったく新しい製品として再出発を図ったシリーズと言えるかもしれません。
ソース: Fender - Bassbreaker
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