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2015/11/30

Mu-Fx Boostron 3 発売、Mu-Tron III 開発者によるRat+Orange Squeezer+ブースターの3 in 1


米国のエフェクターメーカーMu-Fx が新製品Boostron 3 を発売しました。クリーンブースター、コンプレッサー、ディストーションを1つの筐体に収めたアナログマルチエフェクターです。


 

Mu-Fx はエンベロープフィルター/オートワウの名機Mu-Tron III の開発者Mike Beigel 氏の会社。設立目的はMu-Tron を製造・販売していたMusitronics 社の製品の復刻ですが、今回のBoostron 3 では他社の製品も取り入れています。

Boostron 3 が搭載するエフェクターは、クリーンブースターのBlaster、コンプレッサーのSqueezer、ディストーションのSlacker の3つ。元ネタは順にAlembic Stratoblaster、Dan Armstrong Orange Squeezer、Pro Co Rat です。

このうちフットスイッチで操作できるのはSqueezer とSlacker の2つで、Blaster は筐体上のミニスイッチでオンオフします。

(Alembic Blaster / Strat-o-Blaster)

各エフェクトを見てゆくと、まずBlaster はFET を使ったクリーンブースト/プリアンプ。コントロールはオンオフのスイッチと、音量を決めるBoost ノブ、トレブルブーストを調節するBright ノブの3つです。

元となったAlembic Strat-o-Blaster は、Grateful Dead のジェリー・ガルシアの使用で知られるギター内蔵型のブースター。現在はBlaster に改名して販売中なので、Boostron 3 版と名前が被っています。

(Dan Armstrong / Musitronics Orange Squeezer)

続いてSqueezer のコントロールは、コンプレッション量を調節するJuice と音量調節のOutput の2つ。

Musitronics が製造していたオリジナルのOrange Squeezer は、コンプレッション量は固定で音量のみ内部トリマで調整可能でしたが、Boostron 版ではより扱いやすくなっています。


最後のSlacker は、ゲイン調節のGain ツマミと音量調節のLevel ツマミに加えて、低域をカット/フラット/ブーストから選ぶBass スイッチと、モード選択のComp/Exp/Dist スイッチを搭載。

各モードの説明はありませんが、名称から想像するにクリッピングの選択かもしれません。

そのほかの主な仕様は、トゥルーバイパス、エフェクトループ搭載、9V DC 電源対応。筐体は2mm 厚のアルミ製で、寸法は約14.35 x 10.3 x 4.13cm。米国で製造されます。

Mu-Fx Boostron 3 の価格は直販299.95ドル。台数限定での販売です。

ブースターがフットスイッチで操作できないのは残念ですが、定番エフェクター3種とキュートな筐体という組み合わせはなかなか魅力的です。

ソース: Mu-Fx - Boostron 3
参考: Beigel Sound Lab
Musitronics (Beigel 氏が運営するミュージトロニクスの情報サイト)
Alembic 公式

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