2000年の発売から17年を経てなお人気の衰えない、Line 6 DL4 Delay Modeler。
多彩な音色を備えるディレイペダルであるとともに、ルーパーとしても高い評価を得ています。
そんなDL4 の数少ない難点が、巨大で重いうえにAC 9V / 2000mA という、エフェクター用としては珍しい仕様の電源アダプター。
本記事では、その難点の簡単な解決方法をご紹介します。
まず結論から言うと、DL4 (およびDM4/MM4/FM4/JM4) は一般的なエフェクターと同様に、DC 9V のパワーサプライで動作します。
ただしDL4 の電源端子は、極性がBOSS やMXR などとは逆のセンタープラスで、内径もそれらの2.1mm より太い2.5mm です。
そのため一般的な9V DC のパワーサプライを使うには、極性と太さを変える変換アダプタが必要となります。
この条件を満たす変換アダプタは、海外ではTuretone (旧称Visual Sound) やGodlyke Power-All、日本ではEx-pro やFree The Tone など様々なメーカーが販売しており、入手も容易です。
それらの変換アダプタと、Truetone 1 Spot などのコンパクトなパワーサプライを組み合わせれば、ペダルボードを大幅に軽量化できます。
なお電流は起動時に1000mA (1A)、その後の動作に250mA ほど必要なので、手持ちのサプライの仕様を確認しておきましょう。
また米国のVoodoo Lab は、変換アダプタではなく変換ケーブルを販売しています。
出力端子が複数あるパワーサプライの場合は、こちらのほうが連結部分が外れる心配がないので安心です。
ではなぜDL4 がDC 9V で動くのかというと、回路自体の動作電圧はDC 6V 前後で、純正アダプタのAC 9V を変換して動かしているからです。
これはDL4 が4本の単2乾電池 (4 x 1.5V = 6V) で動くことの理由でもあります。
そしてDL4 が内蔵するAC-DC 変換機は、DC 電源が入ってきた場合はスルーするので、一般的なサプライで問題なく動作します。
わざわざ変換機を内蔵してまで巨大なアダプタにこだわった理由は分かりませんが、このアダプタがPOD シリーズと同じものであることから想像するに、共通のアダプタを使うことでコストを抑えようとしたのかもしれません。
参考リンク
Line 6 - DL4 Delay Modeler
Truetone - 1 Spot Accesories
Godlyke Power-All - C-GN / C-GN/R
Ex-Pro - DC変換アダプター DCA シリーズ
Free The Tone - DC CONVERSION CABLE
Voodoo Lab - Power Cables
Voodoo Lab Forum - PP2/ Line 6 DL4???
Line 6 Support Forum - DL4 power
サウンドハウス - パワーサプライ一覧
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