米国のエフェクターメーカーStrymon が、新製品Riverside Multistage Drive を発表しました。
デジタルとアナログのゲインステージを組み合わせた、「まったく新しいアプローチのドライブペダル」(by ストライモン)です。
リバーサイドはクラスA ディスクリート回路のJFET アナログドライブ段と、高性能なSHARC DSP を使ったデジタルドライブ回路を組み合わせることで、クリーンブーストからハイゲインディストーションまで対応するワイドなゲインレンジを獲得。
ギターの信号はJFET 段で増幅された後にDSP で精密に処理され、あらゆるゲインレベルで豊かな倍音を備えたスイートスポットが得られます。
コントロールはDrive、Level、3バンドEQ と2つのミニスイッチ。Drive はゲイン量に加えて、ノブの位置に応じて様々なパラメーターを同時に調節。EQ はゲイン段の後ろに位置し、いずれもブーストとカットが可能です。
ミニスイッチは左が最大ゲイン量をHigh とLow から選ぶGain、右が中域をNorm (フラット) とMid (ブースト) から選ぶPush。Mid はアナログ段とデジタル段の間に位置します。
フットスイッチは右がメインのオンオフ。左のFavorite にはプリセットを1つ保存できます。
またストライモン製品ではおなじみのセカンダリ機能も搭載。右フットスイッチを踏み続けることで設定モードに入り、Drive ノブで内蔵ノイズリダクションの効き具合を、Level ノブでは後述するブースト機能のブースト量を調節します。
本体背面にはメインの入出力端子、Presence スイッチ、Boost 端子、EXP (エクスプレッション)端子、電源端子を配置。
Presence は超高域をマイナス(カット)、エンハンス(強調)、プラス(さらに強調)から選びます。
ブーストは別売のTap Favorite スイッチを使い、最大で+6dB のボリュームブーストが可能。
またこの端子と他のストライモン製品のEXP 端子をつなぐと、リバーサイドのFavorite スイッチで2台同時にプリセットを操作できるようになります。
EXP 端子は市販のエクスプレッションペダルに対応。すべてのノブを自由な組み合わせで操作できるので、たとえば踵側で音量とゲインを抑えたバッキング用サウンド、爪先側でハイゲインかつ大音量のリードサウンドといった切り替えも可能です。
またボリュームモードに設定すると、エクスプレッションペダルで音量を調節できます。
その他の主な仕様は、電源がセンターマイナスの9V DC / 250mA。フットスイッチは電子リレー式トゥルーバイパス。A/D およびD/A 変換は24-bit / 96kHz。
筐体はアノダイズ処理を施したアルミ製。設計と製造ともに米国で行われます。
本記事の執筆時点でStrymon Riverside の価格や発売日は未発表。
デジタルとアナログのゲインステージを組み合わせるというユニークさに加えて、同ブランド初の本格的なドライブペダルということで、広く注目を集めそうです。
10月23日追記:定価は299ドル。発売日は発表されていません。
10月28日追記:国内では11月中旬発売予定。実勢価格は税込3万50000円前後です。
ソース: Strymon - Riverside
参考: オールアクセス - Strymon
サウンドハウス - Strymon 一覧
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