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2017/11/07

DOD Carcosa Fuzz 国内発売、ファジーなOD からベルクロファズまでカバーするドライブペダル


DOD Carcosa Fuzz の国内販売が始まりました。1970年代のMaestro FZ-1S Fuzz Tone を元に手を加えた、幅広いサウンドをカバーするドライブペダルです。




コントロールはBefore (ゲイン)、After (バイアス)、Output (ボリューム)、Hi-Cut (ハイカット) の各ノブと、モード切替スイッチの計5つ。

音作りの肝となるAfter は、時計の7時から10時の間がダークなオーバードライブ、10時から2時がハイゲインファズ、2時以降は軋むような高域のベルクロファズと、キャラクターを大きく変化させます。


モード切替スイッチは、DEMHE が低域と中低域のブーストで、HALI は低域のカット。

前者はクリーンなアンプとの、後者は歪んだアンプとの組み合わせを念頭に設定されています。

そのほかフットスイッチはトゥルーバイパス。電源は9V 乾電池とパワーサプライに対応し、消費電流は4mA。筺体は軽量なアルミ製です。



DOD Carcosa の実勢価格は税込1万5500円前後。昨年から販売中の米国では実売99ドルです。

なお筆者は昨年米国から購入して以来、ボードから外れることなく使い続けています。

ファジーでレンジの広いオーバードライブと、ビチビチ言うベルクロファズの間を自由に行き来でき、使い込むほどに奥深さが増してゆくペダルです。

購入した際は、じっくりと腰を据えていじり倒すことをオススメします。



ちなみに製品名のCarcosa とは、ロバート・W・チェンバースの小説「黄衣の王」に登場する架空の都市の名前* です。

(*元々はアンブローズ・ビアスの小説に登場する都市で、それをチェンバースが拝借したという流れですが、Carcosa の開発者は黄衣の王の方にインスパイアされたと述べています)

またクトゥルフ神話を生み出したH.P. ラブクラフトは、チェンバースの作品からカルコサやハリ湖、ハスターといった要素を拝借して、自身の作品に登場させています。

ソース: DigiTech - DOD Carcosa Fuzz
参考: TGP - New Fuzz Pedal from DigiTech / DOD - Carcosa #51 (開発者による解説)
サウンドハウス - DOD 一覧

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