ページ

2015/07/10

ギターでヴァイオリン風サウンドを鳴らすギズモトロンが進化して復活、ベース版も用意


米国で開催中のSummer NAMM 2015 で、米Gizmotron LLC がギター・ベース用ボウイングデバイスGizmotron 2.0 を発表しました。

モーター駆動の小型ローラーで弦をこすることで、ヴァイオリンやチェロのような滑らかな音を得るための機械です。




Gizmotron 2.0 の開発者Aaron Kipness 氏は、もともとはホーナー・クラヴィネットの修理部品の開発者。

壊れて修理不能になったオリジナルのギズモトロンを趣味として集めるうちに、進化版ギズモトロンというアイデアを思いつき開発を始めます。

 

2.0 はオリジナルの実機を元に問題を分析し、複数の特許出願中の新技術によって音質や機能、信頼性を向上。オリジナルが目指した永続するサステイン、ヴァイオリンやチェロのようなサウンド、弓で弾いたような和音をギターとベースにもたらします。


2.0の基本構造は、モーターで回るローラーを弦に当てて振動させるという、オリジナルに準じたもの。

ローラーおよびオンオフスイッチは各弦で独立しているので、単音と和音ともに弾けます。モーターの速度は本体のツマミのほか、別売の専用ペダルSPD-1 で調節可能です。

ギター・ベースへの取付には、付属のはがしても跡の残らない粘着テープを使います。

本体のUSB 端子は電源用で、専用のAC アダプタとUSB ケーブル (3m) が付属します。また市販のモバイルバッテリーでも動作可能です。

Gizmotron 2.0 の直販価格は、6ローラーのギター用が449.99ドル(約5万4800円)、5ローラーのベース用が439.99ドル(約5万3600円)。発売時期は未発表です。


オリジナルGizmotron の歴史をかんたんにまとめると、1970年代前半に、英国のバンド10cc のメンバーKevin Godley とLol Creme によって開発がスタート。

マンチェスター工科大学の協力を得て完成し、1979年に発売されます。なお開発当初はGizmo と呼ばれていました。

Godley とCremeはGizmo の開発のために10cc を脱退。Godley & Creme を結成し、ギズモのプロモーションアルバムを発売するなど力を注ぎます。

しかし肝心の製品に品質やコストの問題があったうえ、製造と販売を担当したGizmo 社(前身はMu-Tron を開発したMusitronics 社)にも多くの問題が発生し、最終的にGizmo 社の倒産という形でその短い歴史に幕を下ろします。

Gizmo 社とGizmotron LLC は無関係ですが、2.0 の開発にあたってはGodley 氏のサポートを受けているとのことです。



ちなみにギターの弓弾きといえばジミー・ペイジが広く知られますが、近年ではアイスランドのバンドSigur Ros のJónsi が多用し、幻想的な轟音を鳴らしています。2.0のデモを観た限りでは、かなり近いサウンドを得られそうです。



ソース: Gizmotron LLC
参考: The Works of Godley & Creme - gizmotron

ブログの更新情報などはTwitter @gear_otaku でお伝えしています。

関連コンテンツ