米国のギターアンプメーカーSynergy Amps が、製品ラインナップと価格を発表しました。
Synergy Amps は、Friedman やSoldano らが設計する交換式チューブプリアンプを自由に組み合わせて、自分好みのアンプを作れることが特徴のモジュラーアンプメーカー。詳細は当ブログの発表時の記事をどうぞ。
製品ラインナップはプリアンプモジュール各種に加えて、モジュールを収めるケースが1台用のSYN-001 と2台用のSYN-002 の2モデル、真空管パワーアンプSYN-5050、パワーアンプ内臓のアンプヘッド型ケースSYN-50。各ケースにモジュールは付属しません。
製品を見てゆくと、まずSYN-001 はモジュールを1個収納できる最もコンパクトなケース。
すべてのモジュールは2チャンネル仕様なので、SYN-001 ひとつで2つのサウンドを切替えられます。
またエフェクトループ付きのアンプヘッドやコンボであれば、SYN-001 を追加チャンネルとしても使用可能です。
インターフェイスは前面にギター入力端子、チャンネル切替スイッチ、バイパススイッチ、Sag ツマミ、Vlolume ツマミ。
背面にはフットスイッチ端子、エフェクトループ、キャビネットシミュレートつきXLR DI 出力を搭載。
ループはLevel スイッチを、DI はLevel、Ground Lift、Cab-Sim Bypass スイッチを備えます。
SYN-002はモジュールを2個収納できるラックマウント対応ケース。2ch x 2個で4チャンネルの切り替えが可能です。
基本的な機能はSYN-001 と共通ですが、SYN-002 はMIDI でのチャンネル切替に対応する点が異なります。またMIDI 端子はファントム電源の供給も可能です。
SYN-5050 は6L6 管を4本搭載する1U サイズの真空管パワーアンプ。設計者はFryette Amplification (旧称VHT)のSteven Fryette 氏です。
コントロールは各チャンネル個別のボリュームのほか、共通のPresence とDensity を搭載。
出力は50W x 2 のステレオモードと100W x 1 のモノラルモードを切替えられます。
SYN-50 はパワーアンプを内蔵するアンプヘッド型ケース。モジュールを2つ搭載できます。
モジュールが付属しない割に1999ドルと少々お高めな理由は、米国製のHeyboer トランスなど高品質な部品を使って米国内で組み立てるためとのこと。
ケースに貼るトーレックスの色は追加料金無しで選べます。
価格はモジュールが一律399ドル。ケースはSYN-001 が499ドル、SYN-002 が799ドル。パワーアンプのSYN-5050 は1199ドル。ヘッドケースのSYN-50 は1999ドル。発売時期は未発表です。
SYN-001 とモジュール1つで900ドル、SYN-002 とモジュール2個で1600ドルという投資に見合った価値があるのか、まずはサウンドを聴いてみたいところです。
2018年5月1日追記:発表から約2年半が経ち、ようやく国内販売が始まりました。代理店はモリダイラ楽器が務めます。
気になる税込実勢価格は、モジュールが1個あたり6万3000円前後、SYN-1 が9万円前後、SYN-2 が14万4000円前後、SYN-5050 が16万1000円前後。
つまりSynergy を使う場合、最低でもモジュール1個とSYN-1 で15万円ほどかかります。
コンセプトが完全に異なる製品ですが、Line 6 Helix LT やBOSS GT-1000 を買ってお釣りが来る値段というのは、多くのギタリストにとって少々ハードルが高いような気がします。
ソース:SynergyAmps (Facebook)
参考:Synergy Amps 公式サイト
モリダイラ楽器 - Synergy Amps
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