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2016/05/20

Shin-ei Vibe-Bro 発売、新生シンエイが幻の名機ユニヴァイブを復刻


米国のエフェクターメーカーHoney Shin-ei LLC が、初の製品Vibe-Bro を発売しました。

日本の新映電気が1960年代に発売し、ジミ・ヘンドリックスらの使用で伝説と化した幻のエフェクターUni-Vibe を、「現代の技術を使って可能な限り忠実に再現した」(by ハニー・シンエイ) ペダルです。




Vibe-Bro を開発・販売するHoney Shin-ei は、Robert N. Feldman なる人物が、米国におけるShin-ei の商標を取得して設立した会社。

オリジナルのユニヴァイブを開発した新映電気とは、名前こそ同じもののまったく別の会社です。

設立目的は、Honey / Shin-ei / Companion の歴史に敬意を払い、過去の名機を忠実に復刻することで「松明を受け継ぐ」こと。

この言葉から察するに、将来的にはユニヴァイブ以外の製品も復刻するつもりなのかもしれません。

なおUni-Vibe の商標はJim Dunlop が所有しているため使えなかったものと思われます。


そんな米国シンエイ初の製品となるVibe-Bro の概要は、

  • トゥルーバイパスとプリアンプ(バッファードバイパス)を切替可能
  • オリジナルのユニヴァイブより20% 小さい約21.6 x 14 x 6.4cm の筐体
  • オリジナルと同じShin-ei ロゴ入りフットスイッチや、超希少な本物のミヤマ製スイッチなどNOS 部品を多用
  • 本体色をヴィンテージ・ブラックとマシンガン・グレイから選択可
  • 100V から240V の電源に対応
  • 別売のフットペダルでエフェクトスピードを調節可能


Shin-ei Vibe-Bro は直販699ドル(約7万7000円)で販売中。フットペダルは標準モデルが199ドル(約2万2000円)、クローム仕上げが299ドル(約3万3000円)。いずれも米国でハンドメイドされます。

またオリジナルのユニヴァイブ用フットペダルも開発して販売しています。価格は299ドル。Vibe-Bro には使えません。



日本が世界に誇る存在のシンエイが、縁もゆかりもない人々によって異国の地で復活するというのは少々複雑な気持ちになりますが、歴史に敬意を払うという彼らの言葉を信じつつ、今後の動向を見守りたいと思います。

またオリジナルUni-Vibe の開発者であり、現在はコルグの監査役を務める三枝文夫氏が監修したKORG Nuvibe との違いも気になるところです。



ソース: Shin-ei.com
参考: JUSTIA - Trademarks - Shin-ei
コルグ - Nuvibe

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