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2017/05/08

コラム:そのレモンオイルは石油系?それとも蜜蝋系?


ギターやベースのメンテグッズとしてお馴染みのレモンオイル。多くのメーカーが販売していますが、メーカーによって成分に大きな違いがあります。

そこで本記事では、国内で定番的存在のフェルナンデスとフリーダムのレモンオイルについて、違いと使い方を解説します。


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まずはフェルナンデスのNatural Lemon Oil。この製品は本体の「第二石油類」および「火気厳禁」という説明と、ラッカー塗装の楽器に使わないよう明記されていることからも分かる通り、主成分は石油です。

またフェルナンデスへ成分について問い合わせたところ、「お問い合わせ頂きましたレモンオイルは鉱油と植物抽出油で構成されております。天然のレモンオイル100%では御座いませんのでご注意下さい。」と回答がありました。

このレモンオイルがシールはがしとしても使えることは広く知られていますが、石油が主成分ということを考えれば当然の性質ではあります。


参考までにSuhr は、ひどく汚れた指板のメンテナンス方法について、少量のナフサ(ライターオイル)を付けた布で清掃した後に、オイルで保湿すると説明しています。

つまりフェルナンデスのような石油系レモンオイルは、洗浄力と揮発性(蒸発する性質)ともに高いので、使用後に保湿性のあるオイルで保護することが重要です。


続いてはFreedom Custom Guitar Research (FCGR)のLemon Oil SP-P-11。主成分はレモンオイルと蜜蝋(ワックス)です。

特徴は、同社いわく「レモンオイルは木材を保護する為の塗料」という考えに基づき、浸透性の高いレモンオイルと、浸透性の低い蜜蝋を組み合わせることで、木の内部と表面の両方を保護すること。

つまりは清掃力と保護力(保湿力)の両方を備える、1本完結型の製品と言えます。またフェルナンデスとは異なり、ラッカー塗装の楽器にも使えます。



このように名前こそ同じレモンオイルですが、フェルナンデスとFCGR では成分や特徴、そして使い方が全く異なります。

また他のメーカーのレモンオイルも、それぞれ成分が異なり、中には石油系でも蜜蝋系でもないものも存在すると思われます。

そのため同じレモンオイルだからとひとまとめにせず、各製品の特徴に合った使い方をする必要があります。

これは言いかえると、すべてのレモンオイルに共通する正しい使い方は無い、ということです。

楽器用レモンオイルの成分に規格がないことがそもそもの問題ではありますが、大切な楽器を守るためにも、成分と特徴、そして使い方をしっかり説明しているものを選ぶことが重要です。

もしくはマーティンやSuhr のように、レモンオイルの使用をやめるという選択肢もあります。

それについての詳細は、下の参考リンク内「有名ギターメーカーのメンテナンス術」へどうぞ。

参考: Fernandes - Wood Care
FCGR - Lemon Oil
FCGR - Lemon Oil 詳細説明
The Gear Page - Rubbing alcohol to clean fretboards (Suhr)? (#16 がサーの投稿)
かわいいフリー素材集 いらすとや (トップ画像)
サウンドハウス - オイル/クリーナー一覧

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