ダダリオが、女性と同性愛者へ差別的な発言をしたアーティストとの契約を解除したと発表しました。
同社は具体的なアーティスト名を明かしていませんが、公式Facebook には賛否両論のコメントが集まり、炎上状態となっています。
ダダリオのコメントは以下の通りです。
先週末、我々の契約アーティストが、ソーシャルメディアで女性と同性愛者を差別するような発言をしたことを知り、彼らとの契約を解除したことをお知らせします。
我々は様々な背景を持つミュージシャンが、弊社の製品を選んでくれることに誇りを持っています。
我々は人種や信教、性別、性的嗜好、または所属するグループを問わず、みずからの表現に情熱を持って取り組むアーティストのために働いています。
我々にとってもっとも重要なのは、そのようなアーティストをサポートすることであり、傷つけることではありません。
個性的で芸術的な表現を押さえつけるのではなく、支えることが重要だと思っています。
我々はこの考えと目標を実現すべく最前線に立つとともに、共感してくれるアーティストを集めています。
また同時に、弊社の契約アーティストが、我々と同じゴールに向かって歩んでくれるよう努力しています。
我々は、我々の契約アーティストが、彼らのコミュニティ内はもちろんのこと、巨大な音楽業界の中でポジティブな変化を与えられる存在であると信じています。
そのため我々と契約しているアーティストが、自身の知名度を使って差別的な考えを広めようとした場合、関係を考え直さざるを得ません。
それに対する我々の答えはシンプルです。我々はいかなる差別、嫌がらせ、そして偏見を容認しません。
それがどのような内容であれ、差別的な言動をしたアーティストとの契約は即解除します。
同時に我々は、これらの考えをよりしっかりと反映すべく、アーティスト契約の内容を見直しています。
我々は親切で、情が深く、多様性を歓迎するミュージシャンのコミュニティを作るべく努力してゆきます。
なぜならこの世界では、我々を分断する力よりも、手と手をつなぎ合わせてくれる力の方が強いと信じているからです。
心を込めて
ジェフリー・ケイ
アーティストリレーション部門グローバルディレクター
翻訳は以上です。
この発表に対し、Facebook などのSNS では賛否両論のコメントが集まっています。
批判的な意見で多いのは、「差別は許さないと言いつつ、特定の発言を受け入れないのは差別では?」というもの。
また「言論の自由を否定するのか?」といった意見も多々見られます。
それらに対する反論としては、「ダダリオは営利企業だから、自分たちの考えやイメージに合わないアーティストを除外する権利がある」、「言論の自由は、あらゆる意見が無条件に受け入れられる自由ではない」といったものがあります。
これらの意見については、誰もが納得する答えは出ないかもしれません。
そしてダダリオとしても、炎上してユーザーが減る可能性があることを理解していたと思います。
しかしそれでもなお、会社としての姿勢を明確したことに対し、個人的に心から敬意を表したいとます。
ソース: D'Addario (Facebook)
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