サウンドハウスがMUSIC Group の代理店業務を終了すると発表しました。
MUSIC Group は、TC Electronic やベリンガー、ブゲラなどのブランドを傘下に持つ総合音響機器メーカー。
ベリンガーの創業者Uli Behringer が、同社の発展に伴い設立した持ち株会社です。
サウンドハウスが代理店業務を終了するブランドは以下の7つ。なお販売済みの製品については、保証を継続するとのことです。
- BEHRINGER
- BUGERA
- MIDAS
- TC ELECTRONIC
- TC HELICON
- TANNOY
- TURBOSOUND
このうちベリンガーとブゲラは島村楽器も代理店を務めていましたが、すでに取扱終了を宣言済み。
またミュージックグループは2015年にTC グループを買収しているため、今後はPolyTune などのTC Electronic 製品も入手が難しくなると思われます。
ミュージックグループとサウンドハウスは長らく協業関係にあり、日本でベリンガーと言えばサウンドハウスというイメージも定着していたため、この突然の契約終了には驚かざるを得ません。
新しい代理店が早急に決まることを願いたいところですが、今月に入りベリンガーとTC の日本向けFacebook がグローバル版に統合されるなど、日本への興味が薄れつつある雰囲気なのが気になるところ。今後の動向に注目したいと思います。
ミュージックグループ関連の製品を検討していた場合は、とりあえず在庫があるうちに購入したほうが良いかもしれません。
2月28日追記:MUSIC Group が日本市場へ向けてコメントを発表しました。
それによるとサウンドハウスとの契約を解消した理由は「ビジョンが一致しなくなってしまったため」で、今後は国内流通網を迅速に再編するとしています。
なお再編の対象になるのはサウンドハウスが扱っていた一般向け製品のみで、ベステックオーディオが担当しているプロオーディオ製品(業務用PA 機器など)に変更はありません。
ビジョンの不一致が何を指すのかは分かりませんが、昨年1月にTC Electronic の代理店をサウンドハウスに、国内流通をLEP International に依頼したことで、TC 製品を店頭で見かけることがほぼ無くなったため、売上が大きく下がったであろうことは容易に想像できます。
今回の契約解消がその点を考慮したものだとすると、再編によって同社の製品が店頭に並ぶ機会が増えるかもしれません。
そしてそれを新代理店に託すのか、それともみずから流通を手がけるのか、今後も興味深く見守りたいと思います。
6月16日追記:キクタニミュージックがMUSIC Group と代理店契約を締結しました。
キクタニが取り扱うブランドは、TC Electronic、TC Helicon、Bugera、Tannoy の4つ。
残るBehringer はどうなるのか、引き続き注目したいと思います。
8月22日追記:ベリンガーの国内代理店がエレクトリに決まりました。
ソース
Soundhouse - 輸入代理店業務終了のお知らせ
追記ソース
Behringer JP Twitter
キクタニミュージック - MUSIC Tribe 社製品 正規代理店業務開始のご案内
エレクトリ - BEHRINGER ベリンガー(MUSIC Tribe社製品)輸入代理店業務開始のお知らせ
参考リンク
MUSIC グループ・コマーシャルJP
島村楽器 - 当社代理店ブランド
TC Electronic JP (Twitter)
Behringer JP (Twitter)
サウンドハウス - Behringer 一覧
サウンドハウス - TC Electronic 一覧
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