フィンランドのアンプ/エフェクターメーカーMad Professor。その多彩なラインナップの中で、日本では「ダンブル系ペダル」として人気のSweet Honey Overdrive ですが、マッド・プロフェッサー公式製品ページにDumble という単語はありません。
その点をMP に問い合わせたところ、SHOD はダンブル系ではなく、ジミー・ペイジの使用で知られるSupro アンプを目指して開発した製品と回答がありました。
(質問メールの送信から5分で届いた回答。クリックで拡大します)
質問は:
- SHOD は日本でダンブル系ペダルと言われているが本当?
- MP の製品ではSimble OD もダンブル系と言われてるが、SHOD とどっちがよりダンブル?
回答は:
- SHOD はダンブルアンプを目指したものではなく、Led Zeppelin でジミー・ペイジが使ったことで知られる古いSupro アンプを目指したもの。
- Simble はデザイナーがダンブルを目指して20年かけて開発した製品。SHOD でも似たサウンドは出せるが、Simble はよりDumble。
このようにMP はSHOD をSupro 系ペダルと明言していますが、日本ではなぜかダンブル系として知られています。
その理由には、MP が言うようにSHOD がダンブル系ペダルに似た音を出せることと、MP の国内代理店LEP International が、SHOD をダンブル系と説明していることの2点が挙げられます。
LEP はSHOD を『ダンブルの体現者!』とし、『(SHOD の元ネタの)BJFE Honey Bee Overdriveは、「ダンブルライクなオーバードライブ」の先駆者的な存在で、そこから発展したこのSweet Honey Overdriveがダンブルアンプの特徴的な音色を受け継いでいるのは当然といえるでしょう』と述べています。
しかしBJFE HBOD はSupro アンプを目指した製品として世界的に知られています。また現在Bearfoot が生産しているHBOD の公式クローンペダルHoney Bee Overdrive も、「small vintage combo amp in a pedal」、つまりSupro を目指したペダルと説明されています。
LEP は日本でのダンブルという言葉の持つ宣伝効果を狙ったのかもしれませんが、代理店にはまずメーカーの意図を正確に伝えた上で、独自の説明を加えるといった配慮が欲しいところです。
なおペイジがZep の1st や2nd、天国への階段のソロで使用したスプロは、今年に入りエフェクターメーカーPigtronix の親会社ABSARA AUDIO の下で復活し、新製品を多数発売しています。
ペイジが使ったのは上の1690Tと言われていますが、こちらは1965年製Supro Thunderbolt のデモ。テレとレスポールでヴィンテージ感あふれるサウンドを鳴らしています。
またスプロ系ペダルでは、JHS Pedals がSuperBolt という製品を販売中です。
Source: Mad Professor
Via: LEP International
More Coverage: BearFoot Guitar Effects
更新情報はTwitter アカウント @gear_otaku で配信中です。
Source: Mad Professor
Via: LEP International
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