2016/03/08
Kiesel Vader のサドルに不具合、高音弦が引っ掛かりノイズが鳴る可能性。無償交換対応
米Kiesel Carvin Guitars のヘッドレスギターVader の一部に不具合があることが分かりました。
不具合の内容は、1~3弦がサドルの正しい位置からズレることで、ベンディングした際に弦がサドルの溝のフチに触れて「ピン」というノイズが鳴るというもの。
この症状が出る可能性があるのは、2015年から2016年3月7日の間に出荷されたすべてのVader。
その対応としてKiesel とブリッジの製造元Hipshot は、不具合のある個体の持ち主へ1~3弦の交換用サドルを無償で提供します。
サドルを無償でもらうには、2016年3月7日から5月7日までの間にヒップショットにメールで依頼する必要があり、その期間を過ぎると有料で購入することになります。
また新しいサドルを受け取った後は、問題のあるサドルをヒップショットへ返送する必要があります。
Kiesel は近日中にサドルの交換方法を解説する動画を公開予定。また自力で交換できないユーザーは、Vader をKiesel に送って交換させることも可能です。
なおいずれの場合も部品代や作業料金は無料ですが、送料をメーカーとユーザーのどちらが負担するかは不明です。これは明らかになり次第追記します。
本件についての連絡先メールアドレスは:
Hipshot: info@hipshotproducts.com
Kiesel: Service@KieselGuitars.com
参考までに、下の動画は本記事2枚目の画像のVader ユーザーが撮影したもの。高音弦をベンドするたびに「ピン」や「カリッ」という音が鳴っています。
なおKiesel Vader は発売以降いくつかの仕様変更をしています。そのうち大きなものは、ブリッジ両サイドの形状変更と、ゼロフレットのオプション化の2つ。
Vader の発売当初、ブリッジはヒップショットの市販品をそのまま搭載していましたが、ユーザーからの「パームミュート時にブリッジの端が手に当たる」という声に応えて、端を斜めにした特注品を載せています。
ゼロフレットも発売当初の標準仕様でしたが、使ううちにフレットに溝ができて、ベンディング時にノイズが鳴るというユーザーの声が多かったため、2015年末頃から一般的なナットを標準とし、ゼロフレットはオプション扱いにしてます。
この溝はVader に限らず、ゼロフレットを採用するすべてのギターに起こりうる宿命とも言えるため、それを理解してなお希望する顧客のために、廃止ではなくオプションとして残しているものと思われます。
Kiesel / Carvin のギター・ベースは、先月からサウンドハウスを通さず直接オーダー可能になりました。
その結果として大幅に安く買えるようになった反面、今回のような不具合が起こった場合は自力で対応する必要があります。
今後も仕様変更や不具合が発生する可能性は十分あるので、ユーザーはもちろん購入を検討している場合も、情報が頻繁にアップデートされるKiesel 公式Facebook をこまめにチェックすることをお薦めします。
3月25日追記:Kiesel がサドルの交換方法を解説する動画を公開しました。
ソース: Kiesel Guitars (Facebook)
参考: Kiesel BBS - Ping from hipshot bridge saddle
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