米国の音響機器メーカーWarm Audio が、コンデンサーマイクとマイクプリアンプの新製品を発表しました。
製品名はマイクがWA-87、マイクプリがWA-412。これらの名前と製品画像を見てお察しの通り、WA87 はNeumann U87 の、WA-412 はAPI 3124+ のクローンです。
また"Serious Gear, Seriously Affordable" (本気の機材を本気で安く)がモットーの同社らしく、実売価格はマイクが599ドル、マイクプリが実売1199ドルと、それぞれ本家の約1/5と1/2という驚異的な安さを実現しています。
新製品を順番に見てゆくと、まずWA-87 は「伝統的な87スタイル」(by Warm Audio) のコンデンサーマイク。
回路はフェアチャイルド製FET やWIMA コンデンサー、シネマグ製トランスなどを使った完全ディスクリート仕様です。
カプセルはオーストラリアのデザイナーと共同開発したLens Kondensator LK-87-B-50V を搭載。指向性は本家と同様に単一指向性、双指向性、無指向性の3種類を切替可能です。
そのほかの主な仕様は、周波数帯域20Hz - 20kHz、インピーダンス150オーム、ノイズ -117db、Pad (-10db)、ハイパスフィルター(80Hz)、SPL 0.5% THD @ 125db (Pad なし) / 132db (Pad あり)。
標準でショックマウントとハードマウント、収納用の木箱が付属します。
もうひとつの新製品WA-412 は、4チャンネルのマイクプリアンプ/ダイレクトボックス(DI)。
WA いわく、ロックサウンドを定義付けた古き良きアメリカ製コンソールのような、ビッグでパンチの効いた低域とスムースでオープンな高域を備えます。
主な仕様は、65db ゲイン、-20db Pad、+48V ファンタム電源供給機能。入出力はマイク用XLR 入力、楽器用アクティブ入力(Hi-Z)、Altran 製カスタムトランスによるバランスXLR & TRS 出力。
機能面では本家にない出力調節ノブやトーンスイッチ(入力インピーダンスを150オームと600オームから選択)を備え、音量と音質を細かく調節可能です。
ウォームオーディオWA-87 とWA-412 は米国で2016年12月発売予定。国内では正規代理店のサウンドハウスが販売します。
ともに世界的定番の安価なクローンということで、広く注目を集めそうです。
ソース: Warm Audio - WA-87 / WA-412
参考: サウンドハウス - Warm Audio 一覧
WA-87 サウンドサンプル
WA-412 サウンドサンプル
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