インパクトのある風貌とロックな人柄で人気の、エレハモ創業者マイク・マシューズ氏。
そのマシューズ氏が、顧客へ粋なサポートを提供していたのでご紹介します。
事はギターが趣味の一般人ランスさんが、エレハモへ1通のメールを送ったことから始まります。
内容を要約すると、自分が17歳だった1982年に、初めてのエフェクターとしてClone Theory (コーラス)とSoul Preacher (コンプレッサー)を注文したところ、その直後にエレハモが倒産し、最終的にコーラスしか届かなかった。
今から35年も前の話で、購入を証明するものは残っていないが、倒産から立ち直り財政的に健全になった今、残りの商品を送ってくれませんか?という内容です。
なんとも無茶なリクエストですが、エレハモの回答は想像を超えていました。全文を意訳マシマシでご紹介します。
ランス、倒産はキツい出来事じゃったが、今となっては遠い昔の話じゃ。キミがワシらを恨んでいないと聞いて安心した。
ウチのケヴィンに最新のSoul Preacher (昔より圧倒的に高品質になっとる)を送らせるよ。あとHoly Grail Neo も入れておく。もちろん両方ともタダじゃ。
キミがロックンロールし続けることを願っとるよ。
マイク・マシューズ
ランス氏は、このメールを読んで死ぬほど興奮したと述べています。
ギター業界の生きる伝説から直接メールが届いた上に、総額200ドルの商品をタダで貰えるということを考えれば、テンションがブチ上がるのも無理はありません。
今回の件はランス氏がフォーラムに投稿したことで日の目を見ましたが、エレハモの世界的な人気は、ユニークな製品と、サポートという公にならないところにも手を抜かない姿勢が生み出しているのかもしれません。
ソース: The Gear Page - Electro Harmonix terminates the contract with Amazon (#204)
画像: EHX.com - EHX FLASHBACK: 1977 Electric Mistress Flanger
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