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2015/08/11

幻の改良型Binson Echorec 2゜が新製品として発売。オリジナルと同じNOS 部品を95%使用、元ビンソンの技術者が組み立て


磁気ディスクと真空管プリアンプによる唯一無二のサウンドで、発売から50年以上が経つ現在も探し求める人の絶えないイタリア製エコー/ディレイユニットの名機Binson Echorec 2゜。

経年劣化や修理部品の枯渇などで完動品が減りつつあるなか、なんとオリジナルEchorec と95% 同じ部品を使い、元ビンソン社の技術者が組み立てる新製品が発売されました。




上の動画でイタリアなまりの英語で説明しているのが、新Echorec を製造する元Binson のMarcello Patruno 氏。

新型は部品の95% にオリジナルと同じNOS 品 (New Old Stock、新品未使用の古い在庫)を使い、残り5% に現代の部品を使うことで、当時のサウンドを再現しつつノイズを減らしています。

新型の外観がオリジナルと異なるのは、1978年頃にビンソン社内で計画されていたものの実現しなかった、改良型のEchorec 2゜Super Special を元にしているためです。



新Echorec 2、正式名称Binson Echorec 2゜ Super Special は、マルセロ氏のReverb.com (米国版デジマート的なサイト) ストアから製造を依頼できます。

価格は仕様によって若干異なりますが、おおむね4000ドル(約50万円)ほど。オリジナルは1977年に国内定価39万円でした。当時の大卒初任給が10万円で現在は20万円ということを考えると、新型は若干お手頃になったと言えなくもありません。

またマルセロ氏は、比較的安価なソリッドステート版のBinson Echorec 2 Special EVO も製造しています。価格は2600ドル(約32万5000円)。

いずれのモデルも高価ですが、2015年に新品のエコーレックが買えることに心を揺さぶられる人は多いのではないでしょうか。



なお余談ですが、BOSS が世界初のコンパクトアナログディレイDM-2 を発売し、「エコーユニット=巨大で重いもの」という常識を覆したのが1981年。その後1983年には世界初の小型デジタルディレイペダルDD-2 を発売します。

ビンソン社がEchorec 2゜Super Special を生産しないまま1986年に事業を終了したのは、日本生まれのペダルの影響もあったのかもしれません。

ソース: Reverb.com - Marcello's Special Binson Shop
参考:
Effectrode - History of the Binson Amplifier HiFi Company
Effectrode - The Binson Factory
Gilmourish.com - Binson Echorec
TGP - Incoming Binson Echorec 2.... made in 2015???
マルハチblog - Binson ”Echorec Baby”
アメジストギターズ店主のブログ - ピンクフロイドの魅力とエコーレック2

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