Suhr の買収交渉が決裂、今後もジョン・サーを中心に経営を継続

米国の投資ファンドAvalanche International (AVLP) が、Suhr ブランドを所有するJS Technologies (JST) の買収交渉が決裂したと発表しました。JST は今後も創業者のジョン・サー氏を中心に経営を続けます。


昨年6月に発表され、ギター業界に衝撃を与えたAVLP によるJST の買収。当時のAVLP は電子タバコ会社1社しか所有しておらず、ギター業界とは無関係の会社による買収ということで、巷にはJST の行く末を案ずるコメントがあふれていました。

買収交渉が決裂した理由は明かされていませんが、一度合意したものを破棄するということは、なんらかの重大な問題が起こった、もしくは発覚したものと思われます。

海外のギター掲示板では、AVLP の関係者に過去にポルノ業界で詐欺を働いた人物がいるという話もありましたが、それが今回の決裂と関連しているかは不明です。

なおAVLP の株価は下落し続けており、買収の発表からちょうど1年となる本記事の執筆時点で90% 以上値下がりしています。

JST の創業者で社長のジョン・サー氏は、買収の破談を受けてギター掲示板The Gear Page にコメントを投稿しています。全文を翻訳すると、

「会社の運営面に変化は一切なく、上場や売却の予定もありません。我々は今後も成長し続け、音楽を作る人々の力となり、楽しむための製品を作り続けます！私は自分の人生を捧げてきたものを今後も続けられることに興奮しています。TGP の人々は私の人生の大きな部分を占めていますし、皆さんには感謝しています。支えてくれてありがとう」

一旦はまとまった話が破談になった理由や、そもそもなぜ売却しようと思ったのかなど気になる点はありますが、Suhr のユーザーやファンにとっては理由はどうあれ得体の知れない会社が手を引いて一安心、といったところでしょうか。

ソース: Yahoo! Finance - Form 8-K for AVALANCHE INTERNATIONAL, CORP.
参考: TGP - So Suhr still belongs to John Suhr as of July 1st? (#18)
CNN Money - AVLP

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