ズームがギター用マルチエフェクターの新製品G3n シリーズを発表しました。手頃な価格と使いやすさで人気のG3 シリーズを、「先進のUIと迫真のギターサウンドを纏ってリニューアル」(by ZOOM) したモデルです。
G3n のラインナップは、3つのフットスイッチを備えるG3n と、そこへペダルを追加したG3Xn の2モデル。
搭載するサウンドは共通で、70エフェクトモデル、5アンプモデル、5キャビネットモデルの計80種類。キャビネットはIR (インパルス応答)を使ったモデリングテクノロジーによって、リアルな響きを再現するとしています。
エフェクトやアンプの数においては、n の付かない無印G3 の94エフェクト、22アンプ、22キャビネットの計138種類から大幅に減っています。追加のエフェクトやアンプをオンライン経由で定期的に無償配信するとのことなので、将来的には無印に迫る数が揃うかもしれません。
なおサウンドの数こそ減りましたが、同時使用数は無印の6個から7個へ増えるとともに、パッチ数も100個から150個へ増えています。
注意点としてアンプモデルは2個分、キャビネットモデルは1個分のエフェクトユニットを使うため、それらを同時に使うとエフェクトの同時使用数は最大で4個になります。
デザインはズームのフラッグシップマルチG5n を踏襲。バンク切り替えに使える最下段のフットスイッチはライブで便利ですが、一方で無印の売りだった分かりやすい大型画面は無くなり、G5n の「トータルディスプレイ」もありません。
また端子類においてはXLR バランス出力が無くなり、入れ替わりにAUX 入力を搭載しています。
XLR はライブではPA ミキサーに、自宅ではオーディオインターフェイスに繋ぐなど活躍の場は多いだけに、残念に思うギタリストは多いかもしれません。
ZOOM G3n シリーズは2016年9月下旬発売予定。税別メーカー希望小売価格はG3n が2万2000円、G3Xn が2万4000円。
大量のエフェクトとアンプモデルを大型ディスプレイで直感的に操作する、という無印の特徴が失われた感はありますが、それを補って余りあるほどのサウンド面での進化を期待したいところです。
また今週末に発売されるBOSS GT-1 とは価格もほぼ同じということで、両社の比較レビューが待たれます。
9月30日追記:国内販売が始まりました。税込実勢価格はG3n が1万8500円、G3Xn が2万1600円です。
ソース: ZOOM - ギターエフェクトペダル、G3N/G3XN新登場
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