米Positive Grid が新製品BIAS Distortion を正式発表しました。同社のギターエフェクターアプリBIAS Pedal のハードウェア版で、歪みペダルのサウンドを回路レベルでカスタマイズできるほか、市販のエフェクターのサウンドを取り込む「トーンマッチ」も可能です。
最大の特徴と言えるトーンマッチは、BIAS Pedal をインストールしたPC / iPad へ市販のペダルを接続して弾くと、そのサウンドを取り込んでアプリ上で使えるようになるという機能。ギター用だけでなくベース用ペダルにも対応します。
取り込んだペダルをライブで使うには、これまではPC やiPad をシステムに組み込む必要がありましたが、BIAS Distortion の発売で昔ながらのペダルボードで完結できるようになります。
BIAS Distortion の主な仕様は、フットスイッチがA/B/C/Boost の4つ。ツマミは3バンドEQ、Gain / Blend / Master / Boost / Preset。
Boost ツマミの左にあるミニスイッチでは、ブーストサウンドをTreble/Clean/Fat から選びます。
プリセットは標準で10種類が保存されており、アプリ経由で入れ替え可能。最大保存数はA/B のバンクに各10個ずつ、計20個。
プリセットは自作のほか、同社のToneCloud というクラウドサービスを使って他のユーザーの設定を共有できます。
なお複数のペダルの同時使用はできないため、ファズをオーバードライブでブーストするような使い方はできません。
背面には入出力端子(TS)、エクスプレッションペダル端子(TRS)、MIDI 入力/スルー端子、USB 端子を配置。
またBluetooth にも対応し、iPad 版のBIAS Pedal と無線で連携できます。
寸法と重さは62.7 x 142 x 227mm、1.3kg。電源はセンターマイナスの9V DC。バイパス方式はトゥルーバイパスです。
Positive Grid BIAS Distortion の価格は299ドル。米国時間の10月20日に予約受付を開始します。出荷時期は未発表。
他のユーザーとプリセットを共有できるということは、あらゆるペダルのサウンドが無料で手に入るという、ギタリストにとって夢のような環境が実現することを意味します。
サウンドを取り込む環境によって音質が変わる可能性はありますが、高品質なものが増えれば歪みペダルはBias Distortion 1台で済むようになるかもしれません。
そうなると複数のペダルを同時に使えないのが残念ですが、今後のソフトウェアアップデートでの改善に期待したいところです。
10月24日追記:予約受付が始まっています。価格は全世界への送料込み299ドルで、発送は11月です。
また通常版は349ドルで2017年1月発売予定。購入を考えている場合は安価に入手できるこの機会を活かすべきかもしれません。
2017年1月30日追記:国内では1月31日発売。実勢価格は税込5万2000円前後です。
ソース: Positive Grid (Facebook)
参考: Positive Grid - 'No Pedal Stacking..' (Facebook コメント)
Positive Grid - BIAS Distortion
追記ソース:Positive Grid (Facebook)
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