レスポールやSG などが採用する3対3のヘッドストックは、弦がナットの部分で大きく曲がるため摩擦抵抗が大きく、激しいベンディングなどをするとチューニングがズレやすいという構造上の問題を抱えています。
その問題を解決すべく開発されたのが、ドイツのString Butler。
弦の曲がる位置をチューニングペグ側にズラすことで、弦がナットをまっすぐ通るようになり、摩擦が減ってチューニングも安定します。
(オーソドックスなレスポールのヘッドストック)
とはいえString Butler を付けても弦が曲がることに変わりはありませんが、弦の当たる部分にナットよりも抵抗の少ない金属製のローラーを採用することで、スムーズな弦の移動を実現しています。
取り付け方法は、ロトマチックタイプの場合は1弦と6弦のペグで挟むのみと至ってシンプル。
クルーソンタイプの場合は2本のネジで固定するため、ヘッドに穴を開けることになります。
String Butler の直販価格は1個39ユーロまたは47.77ドルから。素材やギターの種類によって変わります。
ギターによってはヘッドに穴を開けることになり、また見た目も変わりますが、とにもかくにもチューニングを安定させたいなら試す価値はありそうです。
Reverb のメーカー公式ショップは全世界へ発送しているので、興味の湧いた方は下のリンクからどうぞ。
ソース: The String Butler
参考: Reverb - The String Butler
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