アイバニーズの新製品AZ シリーズが海外で発売。ステンレスフレットとゴトー製ブリッジ、ダンカンPU 採用 (追記)

欧州最大のオンライン楽器店Thomann が、アイバニーズの新製品AZ シリーズを発売しました。

看板モデルのRG よりも丸みを帯びた、よりトラディショナルな雰囲気を備えるエレキギターです。




トップ画像はThomann が掲載しているラインナップをまとめたもの。

型番は左から順にAZ224F-BIG、AZ224F-BTB、AZ242F-TSG、AZ242BC-DET、AZ2204-ICM、AZ2204F-TAB、AZ2402-TFF。

全モデル共通の仕様として、まずS-Tech Wood と呼ばれるメイプル材をネックと指板に採用しています。

ググってみると、『宮城県で生まれた国産の特許技術「窒素加熱処理」で加工された熱処理木材』とのこと。名前はSendai Technologies Wood の略。

特徴としては、薬剤を一切使わない無公害木材でありつつ、耐久性や耐水性に優れ、天然の埋木(うもれぎ、地中で化石化した木材)のような気品と風格を備えるとしています。

つまりAZ のネック材は、いわゆるローステッドメイプルです。

訂正：S-Tech Wood を採用するのは4桁モデルのみで、3桁モデルのネック材はS-Tech ではないローステッドメイプルです。



トレモロブリッジはアイバニーズブランドで、製造はゴトーが担当。フレットはステンレスのジャンボです。

ピックアップはSeymour Duncan Hyperion Single & Humbucker。詳細は不明ですが、ダンカンとアイバニーズの共同開発モデルかもしれません。

そのほかモデルごとに異なる仕様をまとめると、ボディ材は3桁モデルがバスウッドバックにフレイムメイプル or ボコテトップの組み合わせ。

4桁モデルはICM とTFF がアルダー、TAB がアルダーバック+フレイムメイプルです。

気になる価格は、3桁モデルが一律1199ユーロ、2204と2402が1999ユーロ、2204F が2499ユーロ。

現在の為替レートで計算すると、それぞれ約16万2000円、約27万円、約33万8000円となります。

この価格には20% ほどのVAT (付加価値税) が含まれているので、日本ではもう少し安くなるかもしれません。

国内にはどのモデルが入ってくるのか、また国内専用のフィニッシュなどはあるのか、アイバニーズからの公式発表を楽しみに待ちたいと思います。

1月2日追記：アイバニーズのドイツ支社が2018年カタログを公開しました。

それによると3桁モデルはPremium に、4桁モデルはPrestige に属します。つまり前者はインドネシア製で、後者は日本製です。

また仕様面では全モデルがペグにゴトーのマグナムロックを、サイドドットに日本生まれの蓄光素材Luminlay を採用。ナットは3桁がグラフテック、4桁がボーンです。

ソース: Thomann - Electric Guitar - Ibanez
追記ソース: Issuu - Ibanez Catalog 2018
参考: エステックウッド公式サイト
Luminlay 公式サイト

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