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2018/07/02

モーグがトランプ政権の中国に対する追加関税への反対声明を発表、ファンやユーザーへ協力を呼びかけ


モーグがトランプ政権の中国に対する追加関税への反対コメントを公開しました。

同時にファンやユーザーへ、反対運動への協力を呼びかけています。




モーグのコメント全文訳は以下の通り。

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親愛なるモーグファミリーへ、

あなたの助けが必要です。

米国は2018年7月6日より、中国製の基板やそれに関連する部品に対し、追加関税(輸入税)を適用する見込みです。

これらの関税はモーグ製品の製造コストを即座に跳ね上げるため、従業員の解雇や、(最悪の場合は)工場全体とはいかないまでも、一部を中国へ移転せざるを得なくなる可能性があります。

私達にはひとつだけ、これを止める手段があります:我々が投票し当選した議員へ手紙を書くことです。

モーグのようなアメリカの会社にとって、この関税がいかに危険なものか、議員に知らせるのです。

ステップ1:下の定形文をコピーする。

ステップ2:定形文中の宛名に、下記のノースカロライナ州(訳注:モーグの所在地)の議員の名前を入れる。

ステップ3:紙へ鮮明に印刷し、本文の下に自分の署名を記入する。

ステップ4:下記の議員の住所またはメールアドレスへ送付する。

あなたが費やしてくれた時間とサポートを心より感謝します。

愛を込めて、
あなたのモーグの友人より
---

翻訳は以上です。定型文やアドレスなどは、下記のソースリンクからどうぞ。

ちなみに米国が中国に課す追加関税は25%。モーグによると、同社の製品の約半分が基板や部品を中国で製造しているとのことなので、その影響は相当なものと思われます。

なおトランプ政権は追加関税の目的について、中国による知的財産権の侵害と、膨大な対中貿易赤字へ対処するためとしています。

しかしモーグの言う通り、この関税の影響は中国よりも中国製の部品を使っている米国の製造業のほうが大きく受けそうです。

その結果として米国の工場が中国に移転することになれば、米国は雇用と税収が減り、中国は工場の誘致が進んでウハウハという、トランプ政権の目論見とは真逆の事態になりかねません。

中国は追加関税に対し全力で対抗すると述べていますが、それについて米国がどのように対応するのか。興味深く見守りたいと思います。

ソース:Moog
参考:Moog Music (Facebook)
BBC - 米、対中制裁案1300品目を発表、医療用品やテレビなど 中国は非難
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