TC Electronic のマルチエフェクターG-System には、2種類の限定モデルに加えて、それらの回路を採り入れた通常モデルがあります。それらの違いと判別方法をまとめました。
まずシルバー筐体の通常モデル3種類はシリアル番号で判別できます。
初代:シリアル番号6537538以下
2代目:6537539以上
3代目(現行モデル):6539341以上
仕様面では、2代目が赤い筐体のLimited Edition の入力回路を、3代目が黒い筐体のiB Modified 版の入力回路を備える点が異なります。
続いて限定モデルについて。まず2009年末に発売されたLimited Edition の特徴は:
- 赤い筐体
- よりピュアで透明なトーンを提供する、完全に再設計された第二世代アナログ回路
- キルドライ機能を搭載
- Doubler、Uni-Vibe、新しいリバーブなどのエフェクトを追加
- 100個の新プリセットを搭載
もう一つの限定モデルは、2011年末に発売された黒い筐体のiB Modified。イタリアのエフェクター改造職人Massimo Mantovani 氏によるモディファイが施されています。
特徴は、「特別に設計されたインプット・バッファーをはじめ、各部アナログ・コンポーネントを一新し、一聴してその差が分かる"超"クリアかつ"超"高速レスポンスのサウンドを実現します」(by TC)
なお赤い筐体で追加されたキルドライ機能や新エフェクトは、最新のソフトウェアアップデートを適用することで通常モデルでも利用できます。
つまりシルバーの通常版は、シリアル6539341以降を買ってソフトをアップデートすれば、レッドの機能とブラックの回路の両方が手に入るというわけです。
なおTC はディレイペダルのNova Delay についても、通常版をiB Modified 版と同等の仕様にアップデートしています。
TC Electronic Nova Delay ND-1 は通常モデルもiB Modified 適用済み
ソース
TC Electronic - G-Systems with improved input section
TC Electronic - G-System: Differences between the three versions
参考: TC G-System
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