また色違いを発売する理由は、「ギタリストからM87 のサウンドは気に入っているが BASS と書いてあるのが気に入らないという意見があったため」とのことです。
M87 とM76 の取説に書かれた仕様も完全に一致しており、実売価格も189.99ドル(約2万2000円)で同じなので、見た目で選んで良さそうです。
追記:ダンロップのシニアエンジニアBob Cedro と、同社のデモ動画でお馴染みのBryan Kehoe が、M76 がM87 の色違いであると認めた動画がありました。
動画の概要は、まず冒頭でいきなり「ベースコンプレッサーにそっくりですが、違う点を教えて下さい」と切り込まれる2人の姿が映ります。
はじめは「とても良く似ているよ」などとお茶を濁すも、耐え切れず2分30秒頃にKehoe が「名前を変えただけ」とぶっちゃけてしまい、3分4秒にはCedro が「It is the exact same circuitry」(完全に同じ回路)と発言します。
見た目を変えたのは、M87 にベース・コンプレッサーと書いてあるがために、ギタリストが手を出さないことが大きな理由とのことです。
ちなみにベースBBS にM87 とM76 が同じであるという投稿をしたのは、コンプレッサーレビューサイトOVNL Lab を運営するCyrus J. Heiduska 氏。
OVNL Lab は200種類以上のコンプのレビューがあり、海外ではコンプ選びに悩んだらまずはここを見るべしと言われるほど評価の高いサイトであるとともに、オリジナルのコンプレッサーも開発・販売しています。
またCyrus 氏は多くの楽器BBS で活動しており、その情報の正確性は多くの人が認めるところです。
海外のBBS は基本的にユーザー登録が必須で、過去の発言もすべてアカウントに紐付けされて公開されています。
また楽器メーカーの中の人も身分を明かして参加しているので、一般人がデマ発言をしてもすぐに否定され、発言者は信頼を失うとともに、場合によっては強制的に退会させられることもあります。
日本でBBS と聞くと流言飛語が飛び交う匿名掲示板を想像しがちですが、海外では自分の発言に責任を持つことが当然であり、また管理人も積極的に関与するので、建設的な会話がされることのほうが多い状況です。
ソース: MXR - M76 Studio Compressor
参考: MXR - M87 Bass Compressor
TalkBass.com - MXR M76 Studio Compressor
OVNL Lab
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