米国Keeley Electronics が新製品Monterey Rotary Fuzz Vibe を発売しました。クラシックなファズと3種類のモジュレーション/フィルターエフェクト、さらにはオクターバーをも詰め込んだマルチエフェクターです。
2つのフットスイッチは右がファズの、左がモジュレーションのオンオフ用。個別または同時に使用でき、接続順は内部のディップスイッチで入れ替えられます。
ファズのコントロールは上段に並ぶFuzz とLevel の2つ。回路の心臓部にはヴィンテージのフェアチャイルド・セミコンダクター製シリコントランジスタを2つ備えます。
2トランジスタということとデモ動画のサウンドから、基本はファズフェイス系と思われます。
モジュレーション/フィルターはRotary、Vibe、Wah の3種類を本体中央のミニスイッチで切り替えます。
各エフェクトはRotary がロータリースピーカーの、Vibe がフォトセルフェイザーのエミュレート。
Wah はオートワウ、半止めサウンドのフィクスド・ワウ、ハーモニック/トレモロワウの3種類に加えて、別売のエクスプレッションペダルを繋ぐことで一般的なワウペダルのようにも使えます。
サウンドの種類はDepth ノブの位置で決まり、最小でフィクスドまたは通常のワウ、そこから少し上げるとオートワウ、時計の12時以降でハーモニック/トレモロワウです。
あまり聞き馴染みのないハーモニック/トレモロワウは、キーリーが新たに開発したエフェクト。
基本的にはフェンダーのブラウンフェイスアンプが搭載するトレモロを模したものですが、音量ではなく周波数を可変することで、本物のワウペダルを前後に踏み込んでいるかのような効果を生み出します。
コントロールは下段のRate、Depth、Octave、Level の4つ。このうちOctave はVibe とWah でのみ機能し、反時計回りでサブオクターブを、時計回りでアッパーオクターブを加え、12時位置でオクターブ無しになります。
そのほか電源はパワーサプライでのみ動作し電池駆動は非対応。電圧は9V、消費電流は100mA です。
エクスプレッションペダルはM-Audio EX-P が推奨ですが、他メーカーのペダルでも同様の仕様であれば使えます。
Keeley Monterey Rotary Fuzz Vibe は直販299ドル(約3万4000円)で販売中。執筆時点で初回生産分の60台は完売し、次回の出荷は7日後になるとのことです。また筐体デザインは1台ごとに異なります。
キーリーは明言こそしていませんが、製品名や塗装からジミ・ヘンドリックスを意識したペダルであることは間違いありません。ジミヘンフォロワーを自認するギタリストなら、とりあえずは試しておきたいペダルと言えそうです。
ソース: Keeley Electronics - Monterey Rotary Fuzz Vibe
参考: M-Audio - EX-P
サウンドハウス - Keeley 一覧
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