TC Electronic のギターエフェクターSmorgasbord of Tones (以下SoT) が、ベリンガー製品をベースにしていることがわかりました。
ドイツのギター系ニュースサイトGearnews.com によると、SoT の元ネタについてTC のデザイナーTore Mogensen 氏に問い合わせたところ、ベリンガーを元に手を加えたものであると回答があったとしています。
具体的にはSoT の全13モデルのうち、Rush Booster とFangs Metal Distortion が完全な新製品で、残りの11モデルは大幅に改造したベリンガー製品とのことです。
またTore 氏は米国のギターフォーラムでこの件について説明しています。その内容は、
「SoT の大半はベリンガーのペダルを元にしていますが、単に名前や見た目を変えただけではありません。私が数年前にベリンガーのペダルを試した際、その多くが心から素晴らしいと思えるサウンドでした。それをきっかけとして、私(と楽器店)が長きに渡り求めていた、安価な新製品というアイデアが生まれたのです」
「ベリンガーとの違いについて説明すると、まずデンマーク本社の開発チームは設計を根本的に見直しました。新しいメイン基板はトゥルーバイパスに対応しています。またすべてのペダルは元の回路(部品と信号経路の両方)に手を加えるとともに、ノブやスイッチを追加・削除し、ノイズも減らしています。すべてのSoT ペダルは、我々が求める機能とサウンドのために、本質的な部分まで手を加えています」
つまりはTC クオリティのサウンドを維持しつつ価格を抑えるために、同じグループ傘下のベリンガー製品に手を加えることで、開発コストを削減したということのようです。
安価で高品質な製品が増えるのは大歓迎ですが、今後はTC らしいハイエンドな機材にも期待したいところです。
ソース: Gearnews.com - New TC Electronics guitar pedal range: High quality at low prices?
参考: TGP - New TC Electronic pedals and new design! #234
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