エクスプレッションペダルなどで知られる米Mission Engineering が、新製品529 USB Power Converter を発表しました。
スマートフォンのUSB 充電器やモバイルバッテリー、パソコンのUSB 端子などから給電する、エフェクター用のパワーサプライです。
529の出力端子は、9V / 150mA 出力が4個、9V / 500mA 出力が1個。各端子が独立しているアイソレートタイプです。
メイン電源は5V のUSB Type B 端子。また529をもう1台つないで拡張するためのUSB OUT 端子(5V / Type A)も備えます。
最大供給電力は2400mA。2台連結時も各端子の性能をフルに引き出せる大容量ですが、これはメインの電源に依存することに注意が必要です。
たとえばメイン電源に最大出力500mA のUSB 充電器を使った場合、529の最大出力も500mA になります。
そのため消費電力の高いデジタルエフェクターを多用する場合は、メイン電源にも高出力な製品を選ぶ必要があります。
そのほか筺体はアルミ製。寸法と重さは約11.4 x 4.5 x 2.5cm、約110g。ペダルトレインNano の下に収まるコンパクトさです。
Mission Engineering 529は米国時間11月1日発売。ラインナップは直販価格149ドルのスタンダードと、199ドルのプレミアムを用意します。
違いは付属品で、前者はコンセント用のUSB 電源アダプタとケーブル一式が付属。後者はそこへ動作確認済みのモバイルバッテリーが加わります。
モバイルバッテリーの主な仕様は、容量が10,000mA。USB 端子が5V / 2.4A 出力 x 2、5V / 1.5A 入力 x 1。
寸法と重さは約14.5 x 8.9 x 1.3cm、約227g。こちらもペダルトレインNano の下に収納可能です。
なおこのバッテリーはミッション社ではなく米APC 社の製品で、海外ではアマゾンなどでも販売しています。
これまでも充電式のパワーサプライは存在しましたが、内蔵バッテリーが交換できないものが多く、経年劣化で使えなくなる可能性がありました。
しかし529のようなモバイルバッテリー型であれば、劣化しても交換可能。
またモバイルバッテリーは、20,000mA の製品が2000円台から購入できるなど低価格化が進んでいることもあり、今後はこの手のパワーサプライが増えるかもしれません。
参考までにミッション公式の、モバイルバッテリー使用時の動作時間の計算式は以下の通り。
バッテリー容量 / エフェクターの総消費電力 + 529自体の消費電力 (166mA)
例として50mA のペダル5台を1万mA のバッテリーで動かす場合は、
10000 / (50 x 5 + 166) = 約24時間
となります。
ソース: Mission Engineering - 529
参考: Mission Engineering - 529 Electronic User Guide
Mission Engineering - USB Battery
APC - M10BK
国内正規販売店 - K Sound / DIRAC
サウンドハウス - パワーサプライ一覧
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