米国のエフェクターメーカーCatalinbread が、コンパクトエフェクターの新製品Karma Suture を発表しました。
Karma Suture は、その生産数の少なさと独特のサウンドで知られるINTERFAX Harmonic Percolator HP-1 を元に、Catalinbread 流のヒネリを加えたファズペダル。
回路にはNOS のPNP ゲルマニウムトランジスタとNPN シリコントランジスタに加え、ゲルマニウムとシリコンの各ダイオードを搭載。ブースターからオーバードライブ、そしてファズと幅広いゲイン量を備えます。
また元ネタのHarmonic Percokator は直訳すると「倍音濾過器」ですが、karma Suture のサウンドはリッチなハーモニクスを備えるのも特徴です。
コントロールはDensity、Diodes、Input、Output の4つ。Density は直訳すると「密度」で、一般的なドライブペダルで言うトーンのような役割です。動画で聴く限りではサウンドに劇的な変化を与えるものではなく、右に回すとサウンドが太く、左に回すとタイトになる印象を受けます。
Diodes はダイオードクリッピングの量を調節。右に回すとサウンドにコンプレッションが加わるとともにゲインが増えます。
Fulltone Fulldrive 2 MOSFET やLandgraff Dynamic Overdrive などが搭載するクリッピング切り替えスイッチを、0から10まで無段階調節可能にしたようなノブです。なおDiodes を右に回すにつれて音量も下がるので、同時に音量調節が必要です。
Input はペダルへの入力ゲインを調節し、右に回すほどゲインが増加。Output は最終的な音量調整を行ないます。
Catalinbread Karma Suture の価格は169.99ドル。米国オレゴン州ポートランドでハンドメイドされます。
Source: Catalinbread
なお製品名のKarma は業(ごう)、Suture は縫合を意味しますが、おそらく元ネタは古代インドの性典Kama Sutra (カーマ・スートラ)から来ていると思われます。
またサウンド面での元ネタHarmonic Percokator は、Nirvana のアルバム In Utero のエンジニアとして、また自身のバンドShellac で知られるSteve Albini の使用でその名が広まりました。
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