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2015/06/11

Big Tone Music Brewery がEQ'd Vintage Series 発売、3バンドEQ とトゥルーバイパスで名機をアップデート


米国Big Tone Music Brewery (BTMB) が、エレキギター用エフェクターEQ'd Vintage Series を発売しました。

BTMB は、クローンペダルキットで知られるBuild Your Own Clone (BYOC) のオーナーKeith VonderHulls が運営するエフェクターメーカー。

BYOC での経験を元に、名機や定番と言われるヴィンテージペダルへ現代的な仕様を加えたのが今回のEQ'd Vintage Series です。



シリーズ名通り8モデルすべてが3バンドEQ を備え幅広い音作りが可能。中域のコントロールはパラメトリック式です。

またソフトタッチでクリック音のないリレー式トゥルーバイパスを採用するほか、部品は米国でスルーホールPCB に手作業で取り付けられます。


各モデルを個別に見てゆくと、まずRam Fuzz はラムズヘッド期の、Triangle Fuzz はトライアングル期の Big Muff がベース。

オリジナルと同じNOS トランジスタを採用してサウンドを忠実に再現するとともに、ローノイズ化しています。


GermaniumFuzz とSiliconFuzz はヴィンテージのFuzz Face がベース。

白い筐体のGermanium Fuzz は、ネガティブグランドとNPN トランジスタに対応するためにオリジナルの回路を変更。

またヴィンテージサウンドを再現しつつ、センターマイナス電源への対応と他のペダルとの相性を向上するために、NOS のAC127 ゲルマニウムトランジスタを手作業で選別して搭載しています。

緑色のSilicon Fuzz は、リイシューのシリコンファズフェイスの中でも評価の高いCrest Audio 期を再現すべく、超ハイゲインのNOS BC109C トランジスタを採用しています。

ちなみにCrest Audio の前身はDallas Music Industries (DMI)。そのDMI の前身は、1960年代にFuzz Face を製造していた英国Dallas Arbiter です。


赤い筐体のClassic Overdrive は、TS808、OD-­1、SD­‐1、TS9 といったペダルへ敬意を払いつつ、現代的な仕様を加えたオーバードライブペダル。

中央のVintage/Crunch スイッチでは、クリッピングを定番のシリコンと、よりオープンでコンプレッションの少ないLED から選択可能です。

ダークブルーのBritish Overdrive は、Marshall Blues Breaker がベース。Vintage モードではオリジナルと完全に同じクリッピングのオーバードライブに、Crunch ではディストーションよりのサウンドになります。

BTMB は各モードのサウンドの違いについて、「2本のKT66 管とチューブ・レクチファイアで30W のBlues Breaker コンボ (Vintage) と、2本のEL34 管とソリッドステート・レクチファイアで50W のJCM800 (Crunch)」と説明しています。


Gray Box Overdrive は、外観と製品名からも分かる通りDOD250 クローン。オリジナルと同じU741CP チップも採用します。

また中央のミニスイッチをDist+ ポジションにすると、ゲルマニウムダイオードクリッピングのMXR Distortion + クローンになります。

最後はProCo RAT クローンのClassic Distortion。NOS のLM308 チップを備え、中央のスイッチでヴィンテージのBig Box RAT とTurbo RAT を切り替えられます。


EQ'd Vintage Series は一律199.99ドル(約2万4600円)で直販中。今のところ国内代理店LEP International のサイトには未掲載です。

ソース: Big Tone Music Brewery - EQ'd Vintage Series
参考: BYOC / LEP International

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