MXR が今年1月のWinter NAMM で発表したM300 Reverb。国内では複数の楽器店が4月発売予定として予約受付を始めています。
いわゆるMXR サイズのコンパクトな筐体に、6つのリヴァーブモードやステレオ入出力、キルドライなど、多彩な機能を詰め込んだデジタルリヴァーブペダルです。
6つのモードの内訳は、Plate、Spring、Epic、Mod、Room、Pad。それぞれのサウンドは上の公式デモ動画で分かりやすく披露されています。
コントロールはエフェクト音の音量を調節するMix、残響音の長さを調節するDecay、EQ 調節とプッシュ式モード切替を兼ねるTone。またTone はPad モード選択時のみオクターブ調節になります。
入出力はともにTRS 端子を採用し、市販の分岐ケーブルを使ったステレオ入出力に対応。モノラルモードとステレオモードは内部のDIP スイッチで切替えます。
同じくTRS のエクスプレッション端子は、市販のエクスプレッションペダルを使って2種類の設定を保存・呼び出し可能。
ペダルを踵側に踏み込んだ状態で各ツマミを設定した後に、つま先側に踏み込んで別の設定をすると、それらの間をシームレスに行き来できます。
1つのエクスプレッションペダルで3つのノブを同時に操作できるので、1つのノブのみ操作可能なリヴァーブペダルよりも劇的にサウンドを変えられます。なお残念ながらこの機能でモード切替はできません。
さらにM300 は「スタートアップ・モード」を起動することで、バイパス方式の変更と、エフェクト音のみを出力するWet モード(キルドライ)のオンオフが可能です。
起動方法は、パワーサプライを外してDecay とMix を時計の12時位置に合わせた後、Tone ノブを押しながらサプライを接続。終了するにはフットスイッチを押します。
バイパス方式は、起動後にTone ノブを押す度に、リレー式トゥルーバイパス(緑LED、出荷時設定)と、エフェクトオフ後も残響音が鳴り続けるTrails Bypass (赤LED) が切り替わります。
またWet モードは、Decay とMix を12時以降に設定すると有効(赤LED)になり、12時以前にすると出荷時のDry モード(緑LED) になります。
そのほか電源は9V のパワーサプライにのみ対応し電池駆動は不可能。消費電流は240mA。原音はデジタル変換されず100% アナログのまま通過します。
MXR M300 Reverb は4月発売予定。実勢価格は税込2万8000円前後。米国では200ドルです。
競合といえるBOSS RV-6 やTC Electronic Hall of Fame が2台買える値段、と考えると少々高価な気もしますが、昨今の為替相場を鑑みれば致し方ないのかもしれません。
ソース: Dunlop - MXR M300 Reverb
参考: モリダイラ - MXR M300 Reverb
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