Winter NAMM の開幕が迫る中、米国のエフェクターメーカーDunlop Manufacturing とその傘下のMXR が新製品を発表しました。
新たにワウ、ディレイ、リバーブなど5モデルがラインナップに加わります。
順番に見てゆくと、まず銀色に輝く筐体が目を引くJP95 John Petrucci Cry Baby は、ペトルーシが長年愛用するラック型クライベイビーのセッティングを元に作られたワウペダル。
ペダル内部にはラック版と同じボリューム、Q、6バンドEQ の各コントロールを備え、好みのサウンドを追求可能。工場からはペトルーシ指定のセッティングで出荷されます。
EP103 はEchoplex EP-3 テープエコーのサウンドを目指したディレイペダル。
主な仕様はディレイタイムが40ミリ秒から750ミリ秒。Tap 端子へ後述のタップテンポスイッチをつなぐと最大4秒まで伸びます。
コントロールはVolume、ディレイタイム設定のDelay、リピート回数設定のSustain。このうちVolume ノブはプッシュボタンになっており、押すたびに新品テープのクリアなサウンドと、使い込んだテープの深いモジュレーションがかかった歪みっぽいサウンドを切り替えられます。
入出力端子はともにステレオに対応。エフェクト音のみを出力する100% ウェットモードも備えます。
バイパス方式はトゥルーバイパスとTrails つきバッファードバイパスから選択可能です。
MXR Reverb は、Plate、Spring、Epic、Mod、Room、Pad という6種類のサウンドを備えるデジタルリバーブ。
聞き慣れない名前のEpic とPad は、前者が「アナログ風ディレイラインと複雑なモジュレーションのミックス」、後者が「サブオクターブ+エコーつきアッパーオクターブ+Shimmer+シンセ/オルガンモジュレーション+リバーブ」(by MXR)
入出力端子はステレオに対応し、エフェクト音のみを出力する100% ウェットモードも搭載。原音はデジタル変換されない100% アナログドライ仕様です。
また本体左下のエクスプレッション端子にDunlop DVP シリーズをつなぐことで、2通りの設定を途切れなく行き来できます。
バイパス方式はリレー式トゥルーバイパスとTrails つきバッファードバイパスから選択可能です。
違いはDVP3 がInput、Output、Tuner、Exp という4つの端子を備えるのに対し、DVP4 は入出力とAUX の3端子構成なこと。
AUX 端子は内部スイッチでTuner モードとExp モードを切替えられるので、両者の機能はほぼ同じです。
一方のMXR Tap Tempo Switch M199 は、電源不要で動作するコンパクトなタップテンポスイッチ。
内部のDIP スイッチで、グラウンドに落とす端子をTip のみ、Ring のみ、Tip & Ring の3通りから選択可能。ケーブルはTS とTRS の両方に対応します。
これら新製品の価格や発売日は、米国で1月21日から始まるWinter NAMM Show で発表予定です。
MESA/Boogie 製シグネイチャーアンプに続いてダンロップからはシグネイチャーワウが発表され、さらに今月29日にはドリーム・シアターのニューアルバムが発売予定と、2016年初頭はペトルーシ周辺が熱いようです。
追記:ベース用のミニワウペダルCBM105Q Cry Baby Mini Bass Wah も発表されました。
本体側面にはフルサイズ版と同じくVolume とQ ノブを配置。筐体は軽量なアルミ製かつ大きさはPhase 90 とほぼ同じなので、ペダルボードにも収めやすそうです。
ソース: Dunlop Manufacturing - New for 2016
参考: Dunlop Blog - Huge and Expressive: The John Petrucci Cry Baby Wah
Jeorge Tripps (Twitter)
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