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2016/12/18

埋もれた逸品Laney L5 Studio。USB とヘッドフォン端子、キャビシムDI にダミーロードも搭載する小型軽量フルチューブアンプ


英国のギターアンプメーカーLaney が、昨年から販売しているLionheart L5 Studio。

USB やヘッドフォン端子、キャビネットシミュレータなど多彩な機能を備えるフルチューブアンプです。




L5 Studio は出力5W のクラスA ギターアンプ。真空管はプリアンプにECC83(12AX7) を3本、パワーアンプにEL84 を1本搭載します。

チャンネルはEQ を共有するクリーンとドライブの2つ。内蔵のデジタルリバーブとともにフットスイッチで切替可能です。

入力端子はハイゲインのHi とローゲインのLo の2つ。加えてスピーカー出力端子も5W と0.5W の2系統を備え、小規模なライブから自宅での練習まで対応します。



製品名にスタジオと付いている通り、レコーディング向けの機能が充実していることもL5 Studio の特徴です。

本体背面にはキャビネットシミュレート付きのXLR DI 出力、USB 端子、リアンプ出力、ヘッドフォン出力、AUX 入力、エフェクトループ(バイパス可能、レベル切替付き) を配置。

また一般的なフルチューブアンプは、スピーカーを繋がずに電源を入れると破損する可能性がありますが、L5 Studio はスピーカー未接続の状態で自動的に有効になるダミーロードを内蔵し、アンプ単体で使えます。



XLR とUSB は、ミキサーやPC、iPad などに接続して録音が可能。USB 端子はアンプ経由の音を右チャンネルから、アンプを通さない生音を左チャンネルから出力するため、リアンプ時に便利です。

リアンプ端子はUSB 経由で受信した音を出力します。この端子とメインの入力端子をケーブルで接続し、PC で録音済みの生音を再生することで、演奏内容はそのままに、時間をかけてサウンドを作り込むことが可能です。

またヘッドホン端子はアンプの音に加えてPC の音も出力できるため、バッキングトラックを聴きつつ静かに練習や録音が可能です。

寸法と重さはH189 x W419 x D183mm、7.8kg。2ボタンのFS2 フットスイッチが付属します。



レイニー ライオンハート L5 Studio は、お膝元の英国では499ポンドで販売中。マッチングキャビネットLT112 は329ポンド。国内ではともに代理店のサウンドハウスが販売しています。

多機能かつ手頃な価格の小型軽量フルチューブアンプという、日本でも人気になりそうな製品ですが、巷ではあまり評判を聞きません。

これはサウンドハウスが直販専門であることに加えて、同社の販売ページに情報が少なく、本体背面の画像もないため、パッと見ではよくある小型チューブアンプのひとつと思われてしまうことも原因と思われます。

また製品名のL5 とStudio の間にスペースがないために、検索でヒットしにくいのかもしれません。

サウンドハウスには説明文と画像の充実、製品名の修正、そして日本語説明書の提供を期待したいところです。

ソース: Laney - Lionheart L5 Studio
参考: サウンドハウス - Laney Lionheart L5 Studio
サウンドハウス - Laney LT112 Cabinet

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