第59回グラミー賞にて、メガデスがアルバムDystopia でベストメタルパフォーマンス賞を受賞しました。
1983年の結成以来、グラミーには11回ノミネートされてきましたが、受賞は今回が初めて。
バンドも念願の受賞を喜んでいる中、授賞式ではその喜びに水を差すような出来事が起こってしまいました。
上の動画は、グラミーの公式YouTube チャンネルに投稿された、メガデスの受賞スピーチの模様。
司会の「受賞はメガデス!」という言葉をきっかけにバックバンドが演奏したのは、受賞したメガデスの曲ではなく、よりによってメタリカのマスター・オブ・パペッツでした。
「よりによって」と書いたのは、メタリカを解雇されたデイヴ・ムステインが、メタリカを超えるべく結成したバンドがメガデスだからです。
数年前に和解していますが、ムステインとメタリカの間には、長年に渡り深い確執がありました。
激情家として知られるムステインが、この選曲に対しどのような反応をするのか、おそらく世界中のメタルファンが固唾を呑んで見守っていたと思われますが、当の本人は至って上機嫌。
ジョークを織り交ぜつつ、神、家族、関係者、そしてメタルコミュニティに対し感謝の言葉を捧げています。
グラミーの選曲には疑問を感じざるを得ませんが、ムステイン大佐が嬉しそうだったので、とりあえず結果オーライといったところでしょうか。よかったよかった。
2月16日追記:デイヴ・ムステインが、グラミーを非難したメガデスのファンに対し、「あいつらがメガデスの曲を弾けなかったことを責めるなよ」とコメントしました。
Ah, you can't blame 'em for not being able to play @Megadeth https://t.co/acEyzSQgyT— Dave Mustaine (@DaveMustaine) 2017年2月13日
これは他のグラミー受賞者も、BGM に他人の曲が使われていたことを踏まえてのものと思われますが、同時に「メガデスの曲は技術的に難しいから、グラミーはより簡単なメタリカを選んだ」とも受け取れます。
このデイヴ節にファンは大喜び。ツイートのリプライには「完璧な返しだ」という賞賛の言葉が並んでいます。
参考: Megadeth (Facebook)
メタリカ情報局 - スコット・イアン、メタリカのデイヴ・ムステイン解雇、カーク・ハメット加入の逸話を語る。
関連記事
メタリカのカーク・ハメット「俺のKHDK はギタリストが運営する初のエフェクター会社」→ペダル業界から集中砲火を浴びる
ブログの更新情報はTwitterとFacebookでお知らせしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿