ページ

2017/03/26

プレイテックST250 改造記:総額1万8000円でつくるトム・デロング風ストラト


先日のレビュー記事で予告した、プレイテックST250 の改造記をお届けします。

改造の目標は、フェンダーおよびスクワイアから販売されていた、元ブリンク182のトム・デロングモデル。

新品で5980円の激安ギターを元に、中古のパーツなどを駆使して、できるだけ安価に「デロング化」します。



オリジナルのデロングストラトは、トレモロ機能のないハードテイルブリッジに、ハムバッカーとボリュームノブが1個ずつという超シンプルなギター。

必要な部品が少ないので、できるだけコストを抑えるという今回のコンセプトにぴったりです。

また生贄ベースモデルに選んだST250 は、価格の安さに加えて、弁当箱ザグリなのでピックアップやコントロールの自由度も高いという、まさに改造されるために生まれたかのようなギターです。


それでは本題に入ります。まず購入したものと価格をまとめると、

  • ギター:6458円 (新品)
  • ピックアップ:6696円 (中古、ダンカンTB-5)
  • ポット:378円 (新品、国産500K)
  • ピックガード:1391円 (新品、eBay)
  • リアカバー:270円 (新品、eBay)
  • ペグ:2240円 (中古、ゴトー)
  • ストリングガイド:194円 x2 (新品、筒型)

総額は1万7821円。すべて税・送料込みです。

ピックアップは本家と同じダンカンのインベーダーにしたかったところですが、あいにく中古の出物がなかったため、同じダンカンで出力も高めなTB-5 (SH-5 のトレムバッカー版)を購入しました。

ワンハムのピックガードは、eBay のPickguard カテゴリで「Single Humbucker」などと入れて検索すると大量にヒットします。

安価な商品が多々見つかりますが、大半が中国からの発送なので、届くまで数週間かかるのが難点です。気長に待ちましょう。

ペグとストリングガイドは、標準搭載のものでも大きな問題はありませんが、チューニングの安定度を考慮して交換しました。

なおノブは手持ちのものを使っています。購入すると1個300~400円ほどです。


材料を確認したところで、作業に取り掛かりましょう。まずはストリングガイドとペグの交換から。上の画像の左が改造前、右が改造後です。

ストリングガイドは、標準の羽型から筒型に交換しました。弦がひっかかりにくくなり、アーミング後のチューニングが安定します。


ペグについては、シャフトを通す穴の拡張と、固定用ネジの位置変更が必要です。

まずシャフトの穴はリーマーで拡張しました。本来であれば、新しいペグの形状に合わせて、穴の内部に「凸」型の段差を付けるべきですが、筆者は適切な工具を持っていないので、リーマーで「ハ」の字に広げています。



そのためポールの大半が穴に密着していませんが、ブッシュとネジでしっかりと固定されており、動作も問題ありません。

固定用のネジについては、元の穴を爪楊枝と木工ボンドで埋めて、新たに電動ドリルで穴を開けています。


続いてボディに手を入れます。まずピックガードのネジ穴の位置が異なるので、例によって元の穴を木工用ボンドと爪楊枝で埋めて、開け直します。

そしてピックガードを付けようとしたところで問題発生。ボディのザグリが浅いため、ピックアップの高さ調節ネジが底に当たり、ピックガードが付けられません。

標準で付いていたシングルPU のネジは短いため大丈夫でしたが、ハムバッカー用は長いため当たってしまいます。


そこで対策として、ネジが当たる部分に穴を開けることにしました。穴の位置は、ピックガードにPU を付けた状態でボディに押し当てて、付いた跡を元に決めています。

ピックガードが付くことを確認したら、いよいよ配線です。PU とポットが1つずつと至ってシンプルですが、念のため配線図を用意することにしました。

セイモアダンカンの公式サイトに、PU の配列やポットの数を選ぶと実体配線図が表示される機能があるので、それを使います。

Seymour Duncan - Wiring Diagrams

配線が済んだら、アンプに繋いでポールピースを金属製のドライバーなどで軽く叩き、音が出ることとノブが効くことを確認します。

問題なければ、ボディへ取り付けて弦を張り、一通り調節して完成です。お疲れ様でした。


完成したギターは、ダンカン製ピックアップのおかげか、ビッグかつタイトな低域とキレのある高域という、メロコアにピッタリのサウンドを放つようになりました。

またゴトー製ペグの恩恵は大きく、チューニングの安定度も飛躍的に向上しています。

手前味噌ではありますが、約1万8000円という費用を考えると、なかなかコストパフォーマンスの高いギターに仕上がったと思います。



木部の加工は少々大変でしたが、ハンダ道具一式と電動ドリル、リーマーがあればできる内容なので、懐と時間に余裕があるならば、ぜひチャレンジしてみることをお勧めします。

自分で改造した自分だけのギターというのは、なかなか良いものです。

参考: Seymour Duncan - Wiring Diagrams
Sound House - PLAYTECH / ST250 一覧

関連記事
プレイテックST250 レビュー:5980円の激安ギターは本当に「初心者にも安心してお勧め」?

ブログの更新情報はTwitterFacebookでお知らせしています。

関連コンテンツ