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2022/08/23

豆知識:EMG 85は81より出力が高い(というかEMG 最強)という話

 


EMG がよくある質問に回答する公式動画をYouTube に投稿しました。複数の従業員が出演していますが、ここではEMG 創業者のロブ・ターナー氏の回答を中心に抄訳してご紹介します。



Q: EMG ってどういう意味?

A: ElectroMagnetic Generator (電磁式発電機) の略


Q: EMG でいちばん出力が高いピックアップはどれ?

A: 85(即答)


Q: お気に入りのピックアップの組み合わせは?

A: 私はギターを弾かないけど、フロントからSA-SA-60だね


Q: EMG 史上いちばん高価なピックアップは?

A: おそらくJH-Set だね。完成までに丸1年かけて、19種類のプロトタイプを作ったんだ。


Q: EMG のPU は最大何ボルトで動作できるの?

A: すべてのEMG 製品は27ボルトまで対応するよ。音質面では電圧を上げるほど歪みにくくなるけど、18V と27V の違いはほとんどないね。


Q: EMG はどんなギターに付けても同じ音がするって本当?

A: 81をアコギに付けたらアコギの音がするよ(笑)



抄訳は以上です。個人的にリアに81、フロントに85のセットを使った際、音量バランスを取るのに苦労した思い出があるのですが、85の方が高出力と知れてスッキリしました。

85をリアに載せた際のファットなサウンドも好きですが、やはり81のタイトなローと突き抜けるようなハイミッドには独特の魅力があります。

EMG バージンのギタリスト諸兄姉には、ぜひ中古で安価なEMG 搭載ギターを入手してレクチにつなぎ、「あぁ~!2000年代初頭のポップパンクの音ォ~!」という体験をして頂けたらと思います。

トップ画像: EMG - ZW Set

2022/04/16

15分でできるEVH 5150 III 50W EL34 C137 Mod

 


エディのファンのみならず、多くのギタリストに人気のEVH 5150 III シリーズ。

基本的なサウンドは全モデル共通(マイクロスタックは除く)ですが、唯一の例外として50W のEL34 モデルのみ、ブルーチャンネルのサウンドが他のモデルと異なります。

この点について5153シリーズの設計者ハワード・カプラン氏は、50W のEL34 版は「6L6 版よりもローエンドが多く、ダークなサウンド」にチューニングされていると述べています。

また同氏はこの違いについて「好みは分かれるだろう」としつつ、6L6 版と同じサウンドにしたい場合の改造方法を公開しています。

その方法とは、基板上のC137 と書かれた抵抗の片足を、ニッパーなどで切って持ち上げるだけ。場所はCH1/2 のLow つまみのすぐ後ろです。

こうすることでC137 が信号経路から外れ、6L6 版と同じサウンドになります。ハンダごてを持っているならまるごと外しても大丈夫です。



50W EL34 のユーザーで、100W モデルや6L6 版50W とのサウンドの違いに悩んでいる場合は、試してみる価値がありそうです。

なおこれは筆者の想像ですが、カプラン氏が50W EL34 を簡単に改造できるように設計したのは、サウンドに違和感を覚えるユーザーが現れることを見越していたからかもしれません。

ソース

Sevenstring.org - EVH 5150 III EL34 50w IT IS REAL #223

トップ画像

EVH Gear - 5150III 50W EL34 Head

ブログの更新情報はTwitter とFacebook でお知らせしています。

2021/06/01

豆知識:白いラベルに「50」と書いてあるセレッションは100% 中国製

 


巷ではセレッション製スピーカーの生産国の見分け方について色々な話が出回っていますが、米Scumback Speakers の創業者がわかりやすく解説していたのでご紹介します。

2018/06/10

豆知識:Way Huge Geisha Drive はMaxon SD-9 の改造品、マイケル・ランドウが開発に関与?


Way Huge の限定モデルGeisha Drive について、開発者のJeorge Tripps 自らが、Maxon SD-9 Sonic Distortion の改造品であると述べている動画を見つけたのでご紹介します。

2018/05/25

豆知識:ジミヘンの弦のゲージは10-38


世界中のギタリストに崇拝される、「ギターの神」ことジミ・ヘンドリックス。

彼のサウンドを追い求めるギタリストは後を絶ちませんが、ジミの機材面を支えたロジャー・メイヤー氏いわく、彼のトーンの肝はユニークな弦のゲージにあるとのこと。

具体的には、10/13/15/26/32/38 というセットを使っていたとしています。

2018/04/05

豆知識:ケンタウルスは現在も新品で購入できる


その製造数の少なさから、中古が超高額で取引されているKlon Centaur。2009年12月22日の生産終了以降、相場は上昇を続けています。

しかし開発者のビル・フィネガン氏は、不定期かつ極少数ながら現在もケンタウルスを製造しており、購入も可能です。

2018/03/25

実物画像で見るKiesel のフィニッシュ75種類まとめ


日本でもじわじわと知名度を上げつつある米Kiesel Guitars。

2015年にCarvin のギター部門が分離・独立して誕生した会社で、ユニークな新製品を次々と投入するとともに、カスタマイズにも柔軟に対応し、世界中にユーザーを増やしています。

本記事では筆者の個人的な備忘録も兼ねて、Kiesel のフィニッシュの一部をご紹介します。

2018/03/22

豆知識:Kiesel が使うギター用ポリッシュはDoc Simons Miracle Guitar Polish、サテンフィニッシュのマット感も復活


昨今人気のサテンフィニッシュ。マットな質感がクールですが、弾くほどにツヤが出てしまうのが悩ましいところです。

そんなサテンフィニッシュのギターを数多く製造している米Kiesel Guitars が、ショールームに展示している楽器のクリーニングに、Doc Simons のMiracle Guitar Polish を使っていることが分かりました。

2018/02/26

豆知識:ギブソンが130ドルで売っているバンブルビー、中身は数十セントの量産品


10年以上前のことですが、ギブソンが海外のギターフォーラムで大炎上したことがありました。

理由はギブソンが2個130ドルで売っている復刻版「バンブルビー」コンデンサーが、実際には数十セントで買える現行品の見た目を変えただけのものである、ということが判明したためです。

2017/12/18

豆知識:ダンカンBlackouts のゲイン切替をスイッチ化する方法


ダンカンのアクティブピックアップBlackouts シリーズのうち、ハムバッカーのAHB-2b Metal とシングルのAS-1b / AS-1n は、本体の設定で出力を高低の2種類から選べます。

選択には、ピックアップ底面のジャンパーピンへ付属のカバーを着脱する必要がありますが、これをスイッチで切替可能にし、ブースター的に使えるようにするのが、本記事トップ画像の配線図です。

2017/12/08

コラム:ダイムバッグ・ダレルが愛飲したカクテルBlack Tooth Grin のつくりかた


今日12月8日はダイムバッグ・ダレルの命日。超一流のギタリストであるとともに、酒と笑いを愛する最高のパーティー野郎でもありました。

そんなダイムが愛飲していたのが、みずから開発した (というと少々大げさですが) カクテルBlack Tooth Grin。本記事ではそのレシピをご紹介します。

2017/11/27

豆知識:Line 6 DL4 は一般的なDC 9V のパワーサプライで動く ※端子は2.5mm のセンタープラス


2000年の発売から17年を経てなお人気の衰えない、Line 6 DL4 Delay Modeler。

多彩な音色を備えるディレイペダルであるとともに、ルーパーとしても高い評価を得ています。

そんなDL4 の数少ない難点が、巨大で重いうえにAC 9V / 2000mA という、エフェクター用としては珍しい仕様の電源アダプター。

本記事では、その難点の簡単な解決方法をご紹介します。

2017/11/16

豆知識:グロスネックは台所用スポンジでサテンにできる


光沢のあるグロスフィニッシュのギターやベースは、見た目は美しい反面、手に汗をかくとネックの滑りが悪くなり、演奏に支障が出ることもあります。

そんな悩みを持つ海外のギタリスト & ベーシストの間でポピュラーなのが、台所用スポンジを使ったプチ改造です。

2017/10/26

豆知識:Music Man EVH / Axis のピックアップに最も近いのはトーンゾーンとエアノートン


Music Man のエディー・ヴァン・ヘイレンモデルと、それを元にしたAxis は、ともにディマジオ製のカスタムピックアップを搭載していることで知られます。

このPU はミュージックマンにのみ卸しており、一般販売はされていないため、入手はなかなか困難です。

そこで代用品が無いか調べてみると、当のディマジオがトーンゾーンとエアノートンが最も近いと説明していました。

2017/08/18

豆知識:ベースのピックアップの高さが調節できないときは


ピックアップ底面のスポンジがダメになっている可能性があるので、交換するとよい。

トップ画像は、筆者が所有するSterling by Music Man Ray 34 CA のピックアップ。

底面に付いているスプリング内蔵のウレタンが完全に硬化しており、PU 取り付けネジを緩めても反発せず、高さが調節できません。

またサイズもPU より小さいため、指弾きの際に親指を載せるとグラグラする有様でした。

2017/08/06

豆知識:ワーウィックのStreamer はスペクターを無断コピーして生まれた


海外のベースフォーラムの不文律に、「ワーウィックのスレッドでスペクターの名前は出さない (逆も然り)」というものがあります。

その理由は、ワーウィックの看板モデルStreamer と、Spector の代表作NS シリーズの正統性について、喧喧囂囂の論争が始まってしまうからです。

本記事のトップ画像は、左がワーウィックで右がスペクター。かろうじてブリッジで見分けはつきますが、ボディの形状はほぼ同じです。

本記事では、この論争になるほどそっくりな2つのベースについて、歴史と現状を解説します。

2017/07/25

豆知識:MDR-CD900ST は日本でしか売っていない


日本の音楽業界では超定番的存在のモニターヘッドフォンSony MDR-CD900ST。

しかし海外の音楽フォーラムを眺めていると、その名前は日本ほど浸透していないように見えます。

この日本と海外における知名度の差を不思議に思い、ならば製造元に聞いてみようということでソニーに問い合わせたところ、基本的にCD900ST は日本向けの製品で、海外では販売していないと回答がありました。

2017/06/18

豆知識:BOSS MS-3 公式動画のペダルボードは欧州メーカーによるカスタムメイド


発表とともに大きな注目を集め、発売されるや瞬く間に品切れとなったBOSS MS-3 Multi Effects Switcher。

そのMS-3 の公式動画や製品ページで使われている2つのペダルボードが、ともに欧州のメーカーへの特注品であることがわかりました。

2017/05/21

豆知識:フェンダーの弦はダダリオが製造している


フェンダーの弦といえば、1965年に買収したスクワイアに端を発する歴史の長い商品です。

またスクワイアは今でこそフェンダーの廉価ブランドという位置づけですが、元々は1890年創業の、ヴァイオリンなどの弦を製造する独立した会社でした。

しかしフェンダーが弦の自社生産を終了し、ダダリオのOEM へ切り替えたことで、その歴史に終止符が打たれます。

2016/11/29

豆知識:ダンカンデザインピックアップの元ネタまとめ


フェンダーやESP など多くのメーカーが採用するDuncan Designed ピックアップ。

アメリカで製造される本家ダンカンのピックアップを元に、韓国で大量生産することでコストを下げた製品です。

基本的に楽器メーカー向けのOEM 製品のため一般には販売されず、細かい仕様も明かされていませんが、ダンカン公式サイトにざっくりとした解説があったので翻訳してお伝えします。

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