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2022/05/09

豆知識:Seymour Duncan SH-5 Custom はエディ・ヴァン・ヘイレンのシグネチャーモデルとして発売された(そして怒られた)

 


エディが初期の頃に使用していたピックアップについて、少々興味深い話があるのでご紹介します。

本記事のトップ画像は、米Guitar Player 誌の1979年10月号に掲載されたSeymour Duncan の広告です。

この広告内のThe Duncan Custom の後ろに、Van Halen という文字が並んでいます。

つまり型番でいうところのSH-5 / TB-5 は、エディのシグネチャーモデルとして売られていたようです。が、この話には続きがあります。



上の画像は左がGP 誌の1979年10月号、右が同年の12月号に掲載されたダンカンの広告ですが、12月号のCustom のところからはヴァン・ヘイレンという文字が消えています。

その理由は、エディいわく「ダンカンから君の名前を使ってもいいかと聞かれたから断った。なのに奴は勝手に使いやがったからキレたんだ。そうしたらようやく使うのをやめたよ」とのことです。



ダンカンは78 Model (旧称Evenly Voiced Harmonics)というピックアップも販売していますが、こちらがアルニコ2マグネットと低出力なコイルの組み合わせなのに対し、Custom はセラミックマグネットと高出力なコイルの組み合わせという、まったく異なる特性を備えています。

さらにエディは米Mighty Mite 社のDiMarzio Super Distortion のコピー品(製造したのは当時OEM を請け負っていたセイモアダンカン)や、後に「シャークギター」となるアイバニーズのデストロイヤーに載っていたIbanez Super 70(日伸音波 = マクソン製)を使っていたことでも知られます。

いったいどのピックアップを選ぶべきなのか悩ましいところですが、機材オタク的にはピックアップの異なるギターを複数所有する理由ができたと喜ぶべきかもしれません(?)

なお個人的に、アイバニーズにはSuper 58 とSuper 70 を当時の製法のまま復刻して欲しいと思っています。

前者はジョン・スコフィールドやパット・メセニー、後者はエディが愛用していたPU ということで、世界的に需要はあると思うのですが、星野楽器のみなさんいかがでしょうか?

参考リンク

Metropoulos Forum - Mighty Mite and Seymour Duncan

Seymour Duncan - Duncan Custom / 78 Model

Mighty Mite - 1300 / 1400

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2022/04/16

15分でできるEVH 5150 III 50W EL34 C137 Mod

 


エディのファンのみならず、多くのギタリストに人気のEVH 5150 III シリーズ。

基本的なサウンドは全モデル共通(マイクロスタックは除く)ですが、唯一の例外として50W のEL34 モデルのみ、ブルーチャンネルのサウンドが他のモデルと異なります。

この点について5153シリーズの設計者ハワード・カプラン氏は、50W のEL34 版は「6L6 版よりもローエンドが多く、ダークなサウンド」にチューニングされていると述べています。

また同氏はこの違いについて「好みは分かれるだろう」としつつ、6L6 版と同じサウンドにしたい場合の改造方法を公開しています。

その方法とは、基板上のC137 と書かれた抵抗の片足を、ニッパーなどで切って持ち上げるだけ。場所はCH1/2 のLow つまみのすぐ後ろです。

こうすることでC137 が信号経路から外れ、6L6 版と同じサウンドになります。ハンダごてを持っているならまるごと外しても大丈夫です。



50W EL34 のユーザーで、100W モデルや6L6 版50W とのサウンドの違いに悩んでいる場合は、試してみる価値がありそうです。

なおこれは筆者の想像ですが、カプラン氏が50W EL34 を簡単に改造できるように設計したのは、サウンドに違和感を覚えるユーザーが現れることを見越していたからかもしれません。

ソース

Sevenstring.org - EVH 5150 III EL34 50w IT IS REAL #223

トップ画像

EVH Gear - 5150III 50W EL34 Head

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2021/12/23

Peavey 6505 II 発表、5150直系のサウンドはそのまま信頼性と利便性を向上

 


ピーヴィーが新製品6505 II を発表しました。5150/6505シリーズのサウンドは維持しつつ、機能と信頼性を向上させたギターアンプヘッドです。



従来の6505シリーズからの変更点は以下の通り。

・フロントパネルのデザイン変更:6505の文字が大型化し、かわりにPeavey ロゴが小型化
・Invective のトランスフォーマーを採用
・パワー管のヒーター電源とスクリーングリッド抵抗を強化し、信頼性を向上
・電源ケーブルが着脱可能に
・100V - 240V に標準対応
・EL34パワー管に無改造で交換可能(出荷時のパワー管は6L6)


なおピーヴィーいわく音質面での変更は無いとのこと。また生産国は中国です。

今のところメーカー公式サイトに製品ページはなく、一部のYouTuber にデモ機が貸し出されているのみのようです。

そのため価格や発売時期は不明ですが、そのあたりの情報は年明け1月のWinter NAMM で発表されるものと思われます。


トップ画像:Kyle Bull - Instagram

参考リンク:Peavey

2020/01/13

Peavey 5150 の開発者James Brown がFender に入社、EVH ブランドのアンプ部門責任者に就任


Peavey 5150 シリーズの開発者として知られるJames Brown 氏が、Fender に入社したことがわかりました。

ブラウン氏はフェンダー傘下のEVH ブランドにて、アンプ部門の責任者に就任します。

2018/05/24

MXR EVH 5150 Chorus 発表、エディが1980年代初頭に使ったコーラスサウンドを再現


MXR が新製品EVH 5150 Chorus を発表しました。

国内代理店いわく、エディ・ヴァン・ヘイレンが1980年代初頭に使っていた、伝説的なコーラスのサウンドを再現しつつ、現代的なユーザビリティを加えたアナログ・コーラスとのことです。

2018/02/11

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2017/10/27

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初期のエディーが愛用していた英国製アンプの風味が濃くなるとともに、使い勝手も向上しています。

2016/08/24

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2016/01/29

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フェンダーが長年続いた山野楽器および神田商会との代理店契約を終了し、日本に直営のFMCJ ことフェンダーミュージック株式会社を設立してそろそろ1年が経ちます。

FMCJ 設立後の大きな変化としては、楽天などのウェブショッピングモールにおけるフェンダー製品の販売禁止がありましたが、どうやら楽器店への指示はそれにとどまらないようです。

2015/10/15

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先日コンパクトな5150 III アンプを発表したばかりのEVH ことエディー・ヴァン・ヘイレンですが、エフェクターの新製品も開発しているのかもしれません。

数時間ほど前から、MXR 5150 Overdrive と書かれたコンパクトエフェクターの画像がウェブ上に出回っています。

2015/10/08

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エディー・ヴァン・ヘイレンのギターブランドEVH Gear が、ギターアンプの新製品EVH 5150III 15W LBX を正式発表しました。今年6月にチラ見せしていたコンパクトな「LBX サイズ」(ランチボックスサイズ)のハイゲインアンプヘッドです。

2015/06/12

EVH が超コンパクトな5150 III ヘッドを開発中?15W、2チャンネル、6.8kg で8万6000円


フェンダー傘下のEVH が、軽量コンパクトなギター用チューブアンプヘッド5150 III LBX を開発中のようです。

トップ画像はEVH の公式Facebook に「Get a load of this.」(要チェックや)というコメントとともに投稿されたもの。そこには699.99ドル(約8万6000円)で2015年10月発売と記されています。

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