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2023/03/31

スウェーデンのZound Industries がマーシャルを買収、創業以来の一族経営に幕

 


スウェーデンのオーディオメーカーZound Industries が、英Marshall Amplification の買収を発表しました。

Zound 社は新たにMarshall Group を設立し、マーシャルの創業者である故ジム・マーシャル氏の家族が筆頭株主になります。

Zound は2008年にスウェーデンのストックホルムで創業。当初はオリジナルのヘッドフォンなどを販売していましたが、2010年にマーシャルから正式な許諾を得て、マーシャルブランドのブルートゥーススピーカーやヘッドフォンなどを発売すると大きな人気を集め、世界的なオーディオメーカーに成長することとなります。

一方のマーシャルは1962年に創業し、昨年で60周年。また今年はジム・マーシャル氏の生誕100周年という節目の年でもありますが、このタイミングで大きな変化を迎えることとなりました。

ソース

Zound Industries - Marshall Group is born, bringing together rock’n’roll legend Marshall Amplification and audio phenomenon Zound Industries to pioneer the future of sound and technology.

トップ画像

Marshall Amplification (Facebook)

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ギブソンがメサブギーを買収?著名YouTuber がツイートし話題に(更新:ギブソンが買収を正式発表)

2022/04/28

マーシャルを超簡単にハイゲイン化するLegendary Tones Hot Mod V2 Evo、ポン付けでプリ管を追加

 


米Legendary Tones が、マーシャルを簡単にハイゲイン化するHot Mod V2 Evo を販売しています。

通常1本のプリ管が刺さっている場所に2本の真空管をブチ込むという、シンプルかつ分かりやすい製品です。



Hot Mod V2 の元となったのは、ソルダーノが1980年代に販売していたHotMod という製品。

このソルダーノ版Hot Mod は、12AX7 / ECC83 真空管用のソケットに6K10 / 6K11 真空管を挿すための変換アダプタでした。


12AX7 / ECC83 が内部に三極管を2つ備えるのに対し、6K10 / 6K11 は3つ備えているため、増幅段が増えてハイゲイン化されるというしくみです。

しかし6K10 / 6K11 は大昔に生産終了していて入手が難しく、また増幅率も固定で大幅にハイゲイン化されるため、扱いも難しい代物でした。

Legendary Tones はそれらの点を考慮し、入手が容易な12AX7 / ECC83 を採用しつつ、ゲインと低域の調整スイッチも搭載し、扱いやすく仕上げています。

製品ラインナップは通常版のHot Mod V2 Evo と、ジョージ・リンチとコラボしたHot Mod V2 Lynch Mod の2種類。

後者はゲインスイッチをポットに置き換えて、より細かい調整を可能にするとともに、低域を引き締めるDeep スイッチを備えています。

使い方は、両モデルともにV2 ポジションのプリ管と差し替えるだけです。

直販価格は通常版が219ドル、リンチモッドが299ドル。海外発送にも対応します。

対応するアンプはメーカー公式サイトに掲載されています。マーシャル以外にも対応可能なので、興味が湧いた方は下のリンクからどうぞ。

ソース & 画像

Legendary Tones 公式サイト

参考リンク

Legendary Tones - Hot Mod V2 対応アンプまとめ

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マイク・ソルダーノ「メサブギーのことは尊敬していたよ...彼らがSLO-100 の回路を盗んでデュアルレクチを作るまではね」

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2022/04/24

Cort がSamsung からDigiTech / DOD を買収

 

Cort がサムスン電子からDigiTech およびDOD を買収しました。

コートは世界最大級のギター製造設備を所有し、PRS やSchecter など様々なメーカーのOEM 製造を請け負う韓国の企業。

同じく韓国のサムスン電子は、2016年にHarman を買収した際に同社の傘下だったDigiTech / DOD も手に入れましたが、後に開発チームを全員解雇し、実質的に活動休止状態に陥っていました。

コートは今回の買収で、デジテックおよびDOD の知的財産と資産のすべてを手に入れるとのこと。

今後は既存製品の製造を続けるだけでなく、新製品の開発にも取り組んでゆくと述べています。

ソース

Guitar.com - CORT PURCHASES DIGITECH AND DOD WITH PLANS TO INVEST IN “NEW FEATURES AND PRODUCTS”

参考リンク

DigiTechCort Guitars

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DigiTech.com - Whammy (5th Gen)

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Harman がDigiTech / DOD の開発チームを解雇、チームの責任者はオリジナルブランドRose Pedals を設立

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2022/03/13

エレハモ社長「真空管業界は世界規模で混乱中 JJ は新型コロナの影響で納期半年 曙光電子は移転で操業停止」

 


ギターやオーディオ業界を騒然とさせている、ロシアによる真空管の輸出禁止。しかし実はその前から、真空管業界は危機的状況にあったようです。

世界最大級の真空管製造メーカーであるエレクトロハーモニクス。

その創業者であるマイク・マシューズ氏によると、新型コロナウイルスの影響で真空管の製造に必要な部品が入手しづらくなった結果、スロバキアの大手製造会社JJ Electronics は、納期が従来の1か月から6か月へと長期化。

また同じく大手の中国Shuguang (曙光電子)は、工場移転のため操業停止中。

世界3大メーカーのうち2つに問題が発生した結果、エレハモには世界中からとてつもない量の注文が殺到しており、工場はフル稼働状態が続いているとのことです。

なおこのマシューズ氏の発言は、2021年8月に、海外のギター系ニュースサイトに掲載されたものです。

そしてこの発言から約半年後の2022年3月、ロシアが真空管の輸出を禁止します。

つまり現時点で新品の真空管を世界に供給できるのはJJ Electronics のみということになりますが、そのJJ も前述の通りコロナの影響で安定した製造が難しい状況です。

ではこの大混乱の影響を最も大きく受けるのは誰か?と考えてみると、おそらく真空管アンプメーカーではないかと思われます。

フェンダーはギターというもうひとつの柱があるので持ちこたえられそうですが、マーシャルやメサブギー、VOX、オレンジ、ボグナー、フリードマンなどなど、ほぼアンプ専業のメーカーにとっては、最重要部品である真空管が手に入らないという、まさに危機的状況です。

また真空管の販売店や、アンプのリペアショップ、そしてユーザーにとっても大きな問題になります。

筆者のような日本在住の1ユーザーとしては、巷に大量に溢れている日本製のヴィンテージ真空管に手を出すという選択肢もありますが、メーカーはそうはいきません。

この状況が長期化し、新品の真空管アンプが希少品になってしまうような未来は避けたいところです。

そのためにもロシアがただちにウクライナから撤退し、平和な日常が戻ってくることを願ってやみません。


ソース

Guitar.com - “THERE IS A WORLDWIDE PANIC ON AVAILABILITY OF VACUUM TUBES”: EHX’S MIKE MATTHEWS ON THE MURKY FUTURE OF VALVE AMPS

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ロシアが真空管の輸出を禁止、エレハモ系の真空管が入手不可能に


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Facebook - Electro-Harmonix

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ロシアが真空管の輸出を禁止、エレハモ系の真空管が入手不可能に(更新:輸出解禁)

 


ロシアが真空管の輸出を禁止したことがわかりました。ロシアに真空管の製造工場を持つエレクトロハーモニクスによると、同国は2022年3月10日に、約200品目において輸出を禁止すると宣言。その中に真空管も含まれているとのことです。期間は2022年末まで。

エレハモが製造している真空管ブランドは以下の7つ。少なくとも年内はこれらすべてが入手できなくなります。

  • Electro-Harmonix
  • Electro-Harmonix Gold
  • Sovtek
  • Tung-Sol
  • Mullard
  • Svetlana
  • Genalex Gold Lion

エレハモ以外に真空管の大規模な製造設備を所有しているのは、スロバキアのJJ Electronic と中国の曙光電子(Shuguang)の2つ。

この2社でエレハモの不足分をまかなえるかは不透明なうえ、JJ の本社があるスロバキアはウクライナと国境を接する隣国です。

そのため今後アンプメーカーにとっては商品の製造に影響が出てくるかもしれませんし、また真空管アンプのユーザーにとってもメンテナンスの面で不安が募る状況と言えます。

一刻も早くプーチンがウクライナから手を引き、平和な状況に戻ることを願うばかりです。

2022年3月17日追記:ロシアが真空管の輸出を解禁しました。

エレハモによると、新規注文の受付と真空管の製造を再開し、4月から出荷できるよう取り組むとしています。

なお同時にエレハモは、現在の世界経済の状況を鑑み、真空管の卸価格を値上するとも述べています。対象は新規と過去の注文の両方です。

加えてロシアへの経済制裁として、ロシアで製造された品物への関税を上昇させている国が増えており、それらの国では関税分でさらなる価格の上昇が見込まれます。

そのため、これまでロシアで製造された真空管はニューヨークのエレハモの倉庫へ送られ、そこから各国へ発送されていましたが、今後はロシアの倉庫から自分の国へ直接送ることを検討するよう述べています。

そうすることで米国と最終到着国の2回、関税がかかることを回避できます。

特に総額3000ドル以上の大量注文をする場合は、ロシアからの直接仕入れを推奨するとのことです。

なお価格の上昇を理由に注文のキャンセルも可能ですが、とてつもない量のバックオーダーを抱えているため、おすすめはできないとしています。


とりあえずロシア製の真空管が市場から消えることはなさそうで一安心ですが、当面は入荷が不安定かつ、価格の上昇も確定です。

買い占めや転売は言語道断ですが、必要な分の備蓄はしておいたほうが良いかもしれません。

ソース

参考リンク

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2022/01/18

Dumble アンプの製作者アレクサンダー・ダンブルが死去

 


Dumble Amps の創業者アレクサンダー・ダンブル氏が亡くなりました。

ダンブル氏の訃報を伝えたのは、長年の友人である音楽プロデューサー / エンジニアのロス・ホガース氏。トップ画像の右がロス氏で、左がダンブル氏です。



ダンブル氏の製作するアンプは、SRV やエリック・ジョンソン、ジョン・メイヤー、ロベン・フォードなど数々の名ギタリストに愛用されるとともに、その生産台数の少なさから市場に出れば数万ドルという高値で取引され、ついには多くのクローン製品まで作られるようになった、まさに伝説と言える存在でした。

ひとつの時代を築いたアンプビルダーへ、心からご冥福をお祈りします。

ソース

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速報:ランドグラフのビルダーJohn Landgraff が死去

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2021/12/23

Peavey 6505 II 発表、5150直系のサウンドはそのまま信頼性と利便性を向上

 


ピーヴィーが新製品6505 II を発表しました。5150/6505シリーズのサウンドは維持しつつ、機能と信頼性を向上させたギターアンプヘッドです。



従来の6505シリーズからの変更点は以下の通り。

・フロントパネルのデザイン変更:6505の文字が大型化し、かわりにPeavey ロゴが小型化
・Invective のトランスフォーマーを採用
・パワー管のヒーター電源とスクリーングリッド抵抗を強化し、信頼性を向上
・電源ケーブルが着脱可能に
・100V - 240V に標準対応
・EL34パワー管に無改造で交換可能(出荷時のパワー管は6L6)


なおピーヴィーいわく音質面での変更は無いとのこと。また生産国は中国です。

今のところメーカー公式サイトに製品ページはなく、一部のYouTuber にデモ機が貸し出されているのみのようです。

そのため価格や発売時期は不明ですが、そのあたりの情報は年明け1月のWinter NAMM で発表されるものと思われます。


トップ画像:Kyle Bull - Instagram

参考リンク:Peavey

2020/04/23

Kiesel がクレームを入れた顧客を罵倒し大炎上、後に非を認め謝罪(追記)


Kiesel の公式SNS が大炎上しました。理由は完成したギターの品質に納得いかず、クレームを入れてきた顧客に対し、社長のJeff Kiesel 氏が激しい言葉を使って罵倒したため。

後にジェフ氏は自らの非を認め公式に謝罪し、顧客もそれを受け入れたとのことです。

2020/03/17

Gibson がHeritage Guitars に「実質的な廃業」を要求、ヘリテイジはこれを不当としてギブソンを提訴


米Heritage Guitars が、Gibson を提訴したことがわかりました。理由はギブソンから「実質的な廃業」を要求されたためとしています。

2020/03/16

ディマジオの国内代理店が神田商会から星野楽器に変更


米国のピックアップメーカーDiMarzio の国内代理店が、神田商会から星野楽器に変わりました。

変更日は2020年3月10日。神田商会扱いのディマジオ製品の保証は、星野楽器が引き継ぎます。

2020/03/01

ENGL Cabloader & Powerball Pedal EP645 発売、外部IR 対応キャビシムとペダル版パワーボール2


ENGL が新製品Cabloader とPowerball Pedal EP645 を発売しました。

前者は外部IR に対応するキャビネットシミュレータ、後者はPowerball II をコンパクトエフェクターに落とし込んだ製品です。

2020/01/16

エレハモがビッグマフ内蔵のUSB オーディオインターフェイスを準備中?10プリセットの単体ペダルとしても使用可能(更新:正式発表)


NAMM の開催を翌日に控える中、エレハモの2020年カタログとされる画像がネット上に出回っています。

いくつかの興味深い新製品が掲載されていますが、その中でも管理人の目を引いたのが、Big Muff Hardware Plugin なる製品。

Pro Tools やLogic などのハードウェア型プラグインとして使えるほか、USB オーディオインターフェイスとして、さらには10プリセットの単体エフェクターとしても使用できるという代物です。

2020/01/13

ソルダーノが復活、製造をBAD に委託し自身は開発に専念


Soldano 創業者マイク・ソルダーノ氏が、ギターアンプ業界への復帰を発表しました。

Friedman やSynergy、Bogner のエフェクターなどを製造している米Boutique Amps Distribution (以下BAD)と手を組み、自身は製品開発に専念しつつ、製造はBAD に委託します。

Peavey 5150 の開発者James Brown がFender に入社、EVH ブランドのアンプ部門責任者に就任


Peavey 5150 シリーズの開発者として知られるJames Brown 氏が、Fender に入社したことがわかりました。

ブラウン氏はフェンダー傘下のEVH ブランドにて、アンプ部門の責任者に就任します。

2020/01/12

MXR 版Timmy がフライング発売、Paul Cochrane とコラボした元祖トランスペアレント系ペダル(更新)


米国の楽器店が、MXR の新製品Timmy の予約受付をはじめました。

MXR からの公式発表は今のところありませんが、その店舗の商品ページによると、MXR とTimmy の開発者Paul Cochrane 氏が公式にコラボした製品とのことです。

2020/01/03

Seymour Duncan Psyclone Humbucker 発売、ハムバッカーサイズのフィルタートロン


ダンカンが新製品Psyclone Humbucker を発売しました。グレッチのギターでおなじみのフィルタートロンピックアップを、一般的なハムバッカーのサイズに落とし込んだ製品です。

2019/10/11

Xvive ECHOMAN 発売、デラックス・メモリーマンの開発者によるマイクロサイズのアナログディレイ


中国のエフェクターメーカーXvive が、新製品ECHOMAN を発売しました。

エレハモの名機Deluxe Memory Man の開発者Howard Davis 氏による、マイクロサイズのアナログディレイです。

2019/09/12

アンペグの国内代理店が神田商会からヤマハに変更、2019年10月1日より


アンペグの国内代理店が、神田商会からヤマハに変わることとなりました。2019年10月1日より、ヤマハがアンペグ製品の販売・修理・サポートを担います。

2019/08/02

ギブソンが大量のギターを意図的に破壊したことを認める、理由は「不良在庫の処分」


大量のギブソン製エレキギターがショベルカーに踏み潰される動画がYouTube に投稿されて話題を呼んでいます。

動画を投稿したのは、ギブソンのメンフィス工場で6年間働いていた元従業員のBJ Wilkes 氏。

Wilkes 氏はギター系ユーチューバーThe Guitologist の取材に対し、「この動画はギブソンの経営陣が変わった後に撮影された。彼らは決算の前に不要なものを処分したいと考えた。このギター(訳注:2011年頃に発売されたFirebird X)は全く売れず、廃棄処分するしかなかった」と述べています。

2019/06/01

Wilkinson から新型ロック式トレモロWVS1302P、サドルのみも購入可能


英国のギター・ベース用パーツメーカーWilkinson が、新製品WVS1302P を発売しました。

サドル上のネジで弦をはさんで固定することで、アーミング時のチューニングを安定させるロック式トレモロです。

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