米国で開催された楽器見本市NAMM 2015 にて、デンマークのエフェクターメーカーT-Rex が本物のテープカートリッジを使うテープエコーReplicator を発表しました。
同社いわく、「DSP を使った『完璧なテープディレイ・エミュレーター』の話は聞き飽きたので、我々は『本物のテープディレイ』を作ることにした」とのことです。
テープには高い耐久性を誇る米国製の分厚いクロムテープを採用し、3か月連続で使っても音質は変わらないとしています。交換用テープも20ドル程で販売予定。
NAMM で展示されていたプロトタイプのコントロールは、フットスイッチが右からTap、Chorus、Head II、ON/OFF。
入出力はギター入力とアンプ出力に加えてエクスプレッション端子も備えます。
ノブは右上からDelay Level、Feedback、Delay Time。左上からMaster Boost (Unity~+20dB)、Chorus、Saturate。
T-Rex Replicator は799ドルで2015年秋発売予定。仕様的にはMaestro Echoplex EP-3 を彷彿とさせるものがあり、特にジミー・ペイジやヴァン・ヘイレン、エリック・ジョンソンあたりのファンから注目を集めそうです。
またT-Rex の説明通り高い耐久性を備えるのであれば、メンテナンス面でヴィンテージのテープディレイを敬遠していたギタリストにとっても嬉しい製品と言えます。
なお現時点で新品購入できるテープディレイには、米国Fulltone のTTE ことTube Tape Echo があります。定価1399ドル(約16万5000円)と高価ですが、テープと真空管プリアンプの組み合わせによる独特のサウンドに魅せられるギタリストは多いようです。
12月11日追記:国内では12月下旬発売予定。税別定価12万円。実売価格は税別9万円です。
ソース:T-Rex - Replicator
参考: キクタニミュージック - T-Rex - Replicator
Tone Report
MusicRadar
関連記事
Fulltone Solid State Tape Echo 発表、Maestro Echoplex EP-3 回路採用のテープエコー
ブログの更新情報などはTwitter @gear_otaku でお伝えしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿