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2015/03/27

Chase Bliss Audio からMIDI 対応アナログモジュレーションペダル3モデル。Warped Vinyl mkII、Wombtone mkII、Gravitas


米国ミネアポリスのエフェクターメーカーChase Bliss Audio が、アナログモジュレーションペダル3モデルを発表しました。

ラインナップはコーラス・ヴィブラートのWarped Vinyl mkII、フェイザーのWombtone mkII、トレモロのGravitas。いずれも多彩なコントロールやタップテンポ機能、外部エクスプレッションペダル端子、MIDI プリセット対応など、シングルサイズの筐体に多くの機能が詰め込まれています。


まず完全新作のGravitas は、Chase Bliss いわく「多彩なコントロールであらゆるトレモロサウンドを生み出せる」ペダル。

サウンドはスタンダードモードと、ヴィンテージのFender ブラウンフェイスアンプにインスパイアされたハーモニックモードの2種類を、個別または同時に使用可能。タップテンポ入力や外部エクスプレッション/タップテンポペダル、MIDI プリセットなどにも対応します。

回路的には、まずギターからの信号は色付けのないクラスA のアナログブースト回路に入った後、Analog Devices AD823 オペアンプでバッファリング&加工されます。

またすべてのノブとスイッチはデジタルチップにつながっており、ギターの信号はデジタル変換されずアナログのまま通過します。


コーラスのWarped Vinyl mkII は、黒い筐体の初代モデルでは筐体底面にあったdip スイッチが側面に移動されて設定しやすくなったほか、新たにMIDI プリセットにも対応。

サウンド面ではノイズの低減、Vibrato 用Tone コントロールの搭載と揺れ幅のワイド化などが施されています






フェイザーのWombtone mkII は、Warped Vinyl mkII と同様にdip スイッチの移動とMIDI プリセットに対応したほか、2ステージフェイズモードの追加、4倍遅いRate スピードに対応、フィードバック回路の改良、100% Wet サウンド対応などアップデートされています。


価格と発売時期は、Gravitas が299ドル(約3万5500円)で2015年Q2、Warped Vinyl mkII とWombtone mkII はともに349ドル(約4万1500円)で2015年4月23日。

いずれもフットスイッチはリレー式トゥルーバイパス。メイドインUSA です。

Chase Bliss は新製品について、「アナログ回路をデジタル制御することで、従来のアナログエフェクターでは不可能な新しいサウンドが生み出せる」と述べています。



今回の3モデルはいずれもコンパクトな筐体に大量のノブやスイッチが詰め込まれており、幅広い設定が可能なことが売りです。

その一方で特にフットスイッチは間隔が狭く、間にはプリセット切替スイッチまで配置されており踏みにくそうに見えます。

Chase Bliss の創業者でデザイナーのJoel Korte 氏は、このようなデザインにした理由について「ペダルに取り憑かれた人間として巨大なタップテンポつきペダルにうんざり」しており、「コンパクトにして1台でも多くのペダルをボードに並べたいから!」と説明しています。

また左側に位置するタップテンポスイッチは1度踏んだだけではタップ入力されないので、右側のオン・オフスイッチと一緒に踏んでも無問題としています。

ちなみにペダルを隙間なく並べられるように端子類を筐体上部にまとめて搭載するのは、Seymour Duncan やEarthquaker Devices など米国のメーカーを中心に広まりつつあります。

Chase Bliss のペダルも端子こそ筐体の左右にありますが、SD やEQD 同様に「ペダルボード・フレンドリー」であることを念頭に作られた製品と言えます。

ソース: Chase Bliss Audio
参考: Premier Guitar

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