米国のエフェクターメーカーStrymon が、新製品Sunset Dual Overdrive を発表しました。
サンセットは、同社が昨年末に発売したRiverside と同様に、アナログのゲインステージと、様々な歪み回路を再現するDSP アルゴリズムを融合したドライブペダル。
アンプの歪みを狙ったリバーサイドに対し、エフェクターの歪みを狙ったのがサンセットです。
サンセットはA とB の2つのチャンネルを搭載。それぞれ単体使用のほか同時使用も可能で、接続順も直列(A>B or B>A) と並列(A+B) の3種類から選べます。
コントロールは各チャンネル個別にLevel、Drive、Tone、モード切替スイッチを搭載。チャンネルA のLevel ツマミはノイズリダクション機能の調節にも使います。
また搭載するモードはチャンネルごとに異なります。その内訳は、
チャンネルA
- Ge:ゲルマニウムクリッピングのオーバードライブ
- Texas:シングルステージのソフトクリッピング・オーバードライブ
- Treble:トレブルブースター
チャンネルB
- 2 Stage:ソフトクリッピングとハードクリッピングを組み合わせたゲイン幅の広い歪み
- Hard:ファズの領域までカバーするシングルステージのハードクリッピングドライブ
- JFET:本物のJFET による温かみのあるクリーンブースト
ストライモンは各モードの元ネタを明かしていませんが、説明とデモのサウンドから想像するに、Ge はケンタウルス、Texas はチューブスクリーマーを元にしているのかもしれません。
本体背面にはメインの入出力のほか、プリセットを呼び出すFAV (Favorite) スイッチ端子、エクスプレッションペダル用のEXP 端子、高域を調節するBright スイッチ、チャンネル設定スイッチを配置。
エクスプレッションペダルは操作するノブを自由に選択でき、すべてのノブを同時にコントロールすることも可能。
さらにヴォリュームモードに設定すると、ペダルがオフの状態でも音量をコントロールできるので、ヴォリュームペダルの代わりとしても使えます。
そのほかバイパス方式はトゥルーバイパスとアナログ回路のバッファードバイパスから選択可能。
核となるDSP には32bit 浮動小数点演算のSHARC DSP を採用。A/D およびD/A 変換は24-bit / 96kHz。
電源は9V DC / 250mA。専用のパワーサプライが付属し、電池駆動には非対応です。
Strymon Sunset の直販価格は299ドル。発売は2017年3月中を予定しています。
単体で多彩なサウンドを作り出せる上、拡張性も備えているので、様々な状況で活躍できそうです。
3月10日追記:国内では3月16日(木)発売予定。実勢価格は税込3万5000円前後です。
ソース: Strymon - Sunset Dual Overdrive
参考: Strymon Blog - Single Stage and Multistage Gain Topologies – Sunset and Riverside
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