米国の楽器掲示板TGP (The Gear Page)に、ロシアで発見されたヴィンテージエフェクターの画像が投稿されています。
スレッドを建てたTGPメンバーいわく、ロシアに住む親族の友人にソビエト時代に建てられた音楽ホールのオーナーがおり、写真はそこに放置され埃をかぶっていた大量の古いペダルのひとつとのことです。
(豆電球を囲むように配置されているのがフォトセル)
内部画像から当初はフォトセルを使ったユニヴァイブクローンではないか?という意見がありましたが、別のTGPメンバーが投稿した「コミュニストペダルまとめサイト」によると、1990年にソ連で発売されたEstradin Phaser というフェイザーペダルと判明しました。
1989年にベルリンの壁が崩壊し、90年に東西ドイツが統一、そして91年にはソ連が消滅してロシアになったことを考えると、まさに激動の時代に生まれたペダルと言えます。
(Estradin Phaser のデモ動画。なんとも味わい深いサウンドです。)
近年のロシアのメーカーといえば高品質なアンプエミュレーションペダルで知られるAMT Electronics がありますが、1980~90年代の東欧のペダルには、デザインとサウンドともに独特の雰囲気のものが多そうです。
TGP の該当スレッドにはAnalog Man の創設者アナログマイクもやって来るなど盛り上がりを見せていましたので、興味のある方は参考リンク先へどうぞ。
ちなみに1990年はエレハモがソ連のSOVTEK 社との協業を始めた頃でもあります。大きく変化しつつある国に飛び込んだ当時のマシューズさんの心境が気になるところです。
ソース:TGP - Vintage Soviet Era Effects Pedals
参考:Cheesyguitars.com - Communist Stompboxes
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