米国のエフェクターメーカーChase Bliss Audio が、新製品Tonal Recall Analog Delay を発表しました。
シングルサイズの筐体に、MIDI やプリセット、タップテンポなど、アナログディレイとしては桁外れに多くの機能を詰め込んでいます。
Tonal Recall はBBD チップを使ったアナログ回路をデジタル制御することで、小型アナログディレイペダルの範囲を超える多彩な機能を獲得。
Chase Bliss の掲げる "Digital Brain, Analog Heart" (脳はデジタル、心はアナログ) という言葉通りのエフェクターです。
主な仕様は:
- 原音をデジタル変換しない100% アナログシグナルパス
- パラメータはフルデジタル制御
- 左のフットスイッチはタップテンポとホールド機能(踏み続けて発振)を兼用
- トゥルーバイパスとTrails つきバッファードバイパスを選択可能
- 2個のXvive 製MN3005 ディレイチップを採用
- 最大ディレイタイム550ミリ秒 (内部トリマで延長可能だが、タップテンポの精度とクロックフィルタリングの品質が落ちる)
- 付点8分を含む6種類のサブディビジョン
- SLB (Short、Long、Both) モードを搭載。S はチップ1個(例:BOSS DM-2)、L は2個(例:EHX DMM)、B は両方を混ぜたリバーブ風サウンド
- Short モードではヴィブラートまたはコーラスペダルとしても使用可能
- Rate とDepth ノブで調節するモジュレーション機能は、サイン波、三角波、矩形波から選択可能
- 操作可能なプリセット数はペダル単体で2、Live モードで3、MIDI で122
- MIDI ではパラメータ操作も可能
- エクスプレッション/CV 機能ではあらゆるパラメータを個別または同時に操作可能
- リピート音をクリアからダークまで変えられるTone コントロール
- Mix コントロールは100% ドライから100% ウェットまで調節可能
- 内部トリマでリピート回数を延長可能。出荷時点では発振できるように設定済み
Chase Bliss Audio Tonal Recall は2016年5月30日発売予定。価格は399ドルです。
なお前述の通り、Tonal Recall のMN3005 チップはパナソニック製のオリジナルではなく、マイクロペダルで知られる中国Xvive 製のクローンです。
Xvive のチーフデザイナーは、エレハモでオリジナルのDeluxe Memory Man やDeluxe Electric Mistress を開発したHoward Davis 氏なので、チップの品質にも期待できそうです。
またAnalog.Man の創業者アナログマイク氏は,、海外のギターBBS でエレハモが自社製品のBBD をXvive 製に切り替えつつあると述べています。
これは先日エレハモがアナログディレイ全機種を大幅値下げしたこととも関連しているかもしれません。
ソース: Chase Bliss Audio (Facebook)
参考: The Gear Page - Chase Bliss DELAY dropping at NAMM!!!
The Gear Page - Memory Man 1100 Tap Tempo (late 2015)
Xvive Audio
Howardmickdavis.com
関連記事
Chase Bliss Audio からMIDI 対応アナログモジュレーションペダル3モデル。Warped Vinyl mkII、Wombtone mkII、Gravitas
エレハモがアナログディレイ6モデルを大幅値下げ、Deluxe Memory Man は319ドルから221ドルに
ブログの更新情報はTwitterとFacebookでお知らせしています。
|
0 件のコメント:
コメントを投稿