米国Dunlop Manufacturing のエフェクターブランドWay Huge が、新製品Camel Toe MkII のプロトタイプ画像を公開しました。
同ブランドのTS 系ペダルGreen Rhino とツイード系のRed Llama を1つの筐体に収めた、2 in 1 オーバードライブペダルです。
オリジナルのキャメルトゥは、ウェイヒュージがダンロップ傘下に入る前の1990年代にごく少数、噂では25台ほどが生産され、その希少性から中古市場では超高額で取引されています。
中古相場は2005年頃にシリアルNo.1が5200ドルで取引された記録があるほか、本記事の執筆時点でReverb に別の個体が7000ドルで出品されています。
今回公開された画像を見る限りでは、グリーンライノとレッドラマを1つにまとめて、それらの接続方法を並列と直列から選べるという点はオリジナルと復刻版で共通するようです。
また復刻版のグリーンライノとレッドラマは、そのコントロールからオリジナルではなくアップデートされた現行モデルがベースとなっていることがうかがえます。
フットスイッチは右がペダル全体のオンオフ。左のDrive Selector は、並列接続の場合はグリーンライノとレッドラマの切替え。直列ではグリーンライノの単体使用と、両方の同時使用(レッドラマでグリーンライノをブースト)を切り替えます。
Way Huge Camel Toe MkII は2016年発売予定。具体的な発売日や価格は未発表です。
なお製品名のキャメルトゥは、本来の「ラクダの蹄」という意味の他に、女性の股間にビキニなどの布が食い込み、性器周辺が蹄のように浮かび上がっている様子を意味するスラングとしても使われます。参考画像がないとよく分からないという紳士諸兄はGoogle 画像検索をどうぞ。
そのためウェイヒュージのSwollen Pickle をCamel Toe の前に繋ぐのは、それぞれの意味を考えると少々生々しすぎるかもしれません。何のことか分からない場合は、下記関連記事のビッグマフについてのコラムへどうぞ。
6月21日追記:公式SNS で2016年9月発売と発表がありました。実勢価格は280ドルです。
9月16日追記:国内では2016年末発売。実勢価格は税込4万4600円前後。元ネタがエフェクター教科書の作例(レッドラマ)と改造チューブスクリーマー(グリーンライノ)のニコイチで、さらに復刻版が中国製であることを考えると、少々強気すぎる値付けのような気もします。
なおレッドラマの元ネタは、米国で1980年に出版されたElectronic Projects for Musicians という本に載っているTube Sound Fuzz です。回路は同じで一部の部品の定数が違います。
著者は米国で自作エフェクターの父として知られるCraig Anderton 氏。今日の著名ペダルビルダーの多くがこの本で学んでいます。
ソース: Way Huge Electronics - Camel Toe Overdrive WHE209
参考: Reverb - Way Huge Camel Toe Triple Overdrive Original Mint
追記ソース: Way Huge (Facebook)
サウンドハウス - Way Huge 一覧
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