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2016/05/17

セレッション流、新しいスピーカーを素早く「ブレーク・イン」する方法


愛用のギターアンプに新しいスピーカーを載せたものの、イマイチしっくり来ないという経験をされた方は多いのではないでしょうか?

その原因は新品のスピーカー特有の「固さ」にあるかもしれません。そんな悩みを持つギタリストのために、英国の老舗スピーカーメーカーCelestion が、スピーカー本来の音を短時間で得る「ブレーク・イン」の方法を解説しているのでご紹介します。

以下はセレッションのサイトの抄訳です。

新しいスピーカーは、使い始めの数時間でコーンの繊維がほぐれて柔軟になるとともに音質も変化します。この変化は心配すべきものではなく自然なものであり、多くの人が音質の向上や耳馴染みの良い「丸み」を帯びたサウンドを歓迎しています。

このスピーカーの音質を本来の状態にするために、コーンを短期間で柔らかくすることを「ブレーク・イン」と呼びます。

巷ではランダムなノイズをスピーカーから鳴らす人もいれば、音楽を長時間再生する人もいるなど、多くのブレーク・イン方法が語られていますが、コーンを柔らかくして滑らかな音質を得るという目的は同じです。

以下が我々のブレークイン方法です。注意点として、ブレークインを始める前に数分間ソフトにギターを弾いたりアンプのハムノイズを流すなどして、スピーカーをウォームアップしておいてください。

スピーカーのブレークインには太いクリーントーンを使います。パワーアンプの音量を最大にし、それに合わせてプリアンプのゲインを調節します。

大音量で弾く必要がありますが、耳を痛めるほどの爆音である必要はなく、一般的な大きさの部屋に合った音量で十分です。

アンプの低域と中域は全開にし、高域は半分ほどに設定します。ピックアップが2つ以上あるギターを使う場合は、PU セレクターをミドルポジションにします。そしてオープンコードを多用し、叩くように1時間ほど弾きます。

これによってコーンが振動し、あるべき状態に落ち着かせることができます。スピーカーは経年変化しますが、このブレークインによって一気に95% まで変化を進められます。

抄訳は以上です。日本の住宅事情では音量的に難しい部分もありますが、ブレークインの間だけキャビネットに布団をかぶせたり押し入れに入れるなど防音に気を配れば、お隣さんに怒鳴り込まれることなく鳴らし込めると思います。

せっかく買ったスピーカーの音質に満足できない場合は、手放す前に試してみてはいかがでしょうか。

ちなみに日本ではブレークインと同義の言葉として「エージング」が使われることのほうが多いようです。

エージングとは老化や熟成を意味するAging / Ageing のこと。スペルの違いは前者がアメリカつづり、後者がイギリスつづりです。

なお余談ですが、同じ英語でもアメリカとイギリスでスペルが違う単語というのは多々あります。

海外のギターフォーラムでよく見かけるのはColor とColour、Center とCentre といったあたり。いずれも前者がアメリカ、後者がイギリスです。

また真空管がアメリカではTube、イギリスではValve なので、真空管アンプのことをアメリカではチューブアンプ、イギリスではバルブアンプと呼びます。

これを知っているとフォーラムを読んでアメリカ人の投稿かイギリス人(または英国圏のオーストラリア人)の投稿かが判別できたり、フェンダーとマーシャルのサイトにおける言葉の違いを見つけたりして楽しめます。

ソース: Celestion - How to break-in a guitar speaker
画像: Celestion (Facebook)

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